
数々のノウハウを持つ結婚式場で披露宴を挙げるのであれば、非常に安心できる反面、画一的な宴になるのではという危険性も高い。
儀式とはそういうものだと納得すればそれでよし。
なお抗おうとするのであれば、手がないわけでもない。
なに、簡単なことだ。
新郎新婦みずからが遊んでしまえばいい。
ただし、遊びにはルールが必要だ。
ラッキー池田言うところの「全裸でも心にはブリーフを履く」精神である。
最初に言ってしまえば、キチソン&akichiの披露宴は、「和やか」という形容詞では収まっていなかったように思う。
関根勤さんの愛娘、マリちゃん(漢字は不明)が父親を評した言葉、「軽くバカ」がもっとも適した表現かもしれない。
僕の持っているデジタルカメラ(ニコンの500万画素モデル)は、音声付きの動画を撮ることができる。
320x240ピクセル(秒間60フレーム)のサイズであれば、512MBのメモリカードなら約12分間の撮影が可能になる。
最低ランクの160x120ピクセルなら、なんと1時間も撮れるのだ。
今回の披露宴では、この機能をフルに活かすべく、積極的に動画撮影をおこなった。
それを知ってか知らずか、新郎新婦の愛想がやたらといい。
「絵になるポーズ」をあれこれと撮ってくれる。
これは実にありがたかった。
キャンドルサービス中にピースサインをする新婦(しかも3度)の動画は、家宝にしようと思っている。
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先ほどから、隣に座っている“もりま様”がソワソワしている。
「あんまりソワソワしないで」と語りかけてあげたいところだが、そういう僕もキョロキョロしている。
実はキチソンくんが、僕らに対してある「予告」をしていた。
それは「テーブルスピーチをお願いします」というもの。
しかも、個別にではなく二人合わせてというご指名だ。
披露宴の一週間前、僕と“もりま様”でその件について相談をした。
二人合わせて、ということは当然のことながら普通のスピーチなど期待されていないことになる。
“何か面白いことを言えよ”という暗黙のプレッシャーを、キチソンくんはかけてきたわけだ。
もちろん、受けて立つ自信はある…つもりだったのだが、“もりま様”情報によれば司会者からお題が出されるらしい、とのこと。
つまり、そのお題の中身が判らなければ、仕込んだネタがまったく無駄になる可能性が高いわけだ。
というわけで、挨拶程度の「つかみネタ」を打ち合わせる程度にしておいて、あとはぶっつけ本番でいこうという結論に落ち着いた。
で、迎えた本番。
司会者がじりじりと我々のほうににじり寄ってくる…かのように見えた。
さぁ、お題はなんだ!?
「では、お二人にスピーチをお願いいたします」
フリーじゃんかよ。
まぁ、愚痴ってみても始まらない。
足早に高砂横のマイクスタンドで歩み寄る二人。
とりあえず、つかみの挨拶ネタを始める“もりま様”。
も「xxくん、結婚おめでとうございます。」
も「あ…xxくんなんて他人行儀だよね。」
も「お祝いの席だけれども、いつも通りに呼ばせてもらうね」
も「えー、○○(適当なあだ名)とは」
この頃合で、「いや、そんな呼び方したことないじゃないですか!」と僕が突っ込む…はずだった。
だったのに、「いや、そんな呼ばれ方されたことないですよ!」と先に突っ込まれてしまった。
新郎に。
「いや、新郎が突っ込むなよ!」という余裕が我々にあるはずもなく、話の展開でHも強引に呼び寄せるのが精一杯。
こうして30代男子×3が失笑を買ったひとときは、慌しく幕を閉じたのであった。
以下、披露宴で印象に残ったことを箇条書きで。
・新婦のブーケを、特定の個人に贈呈していた(別名:一騎討ち)。
・劇団仲間による余興(寸劇)に対して、新郎が的確なダメ出し(=演出家から役者に対する演技的な指導)をしていた。
・新郎が新婦に対して、「あーん」(=おかずを食べさせる行動)をしていた。
・しかも、それがシャッターチャンスとして扱われていた。
・新郎のお父様が酔っ払ってしまい、最後の挨拶の最中、何度か「ふぅ…」と酔い覚ましのため息をついていた。
・そんなお父様に対して、「まさか自分の親父まで笑いをとりにいくとは思いませんでした」と新郎が突っ込みをいれていた。
・見送りを兼ねた記念品贈呈の際に、新婦が記念品を渡すのをためらった(とみしゅうへの限定攻撃)。
・ちなみに、同じことを二次会の見送りでもされた。
・司会者の声が児玉清そっくりだった。
・それなのに「アタックチャンス」と言ってくれなかった。
・「なぜ角を取らない」でもよかったのに。
というわけで、披露宴は有り余る和やかさの中で終了。
さぁ、いよいよ舞台は二次会へと移る。
<まだまだ続く>
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