あなたは、今日も、道を歩んでいる
息は、苦しく
足は、重く
先の見えない道を
ただ、ただ、歩いている
疲労は限界か、もはや限界を超えているのかわからない
いつ倒れるか不安を抱えながら
「まだ倒れていない」だからまた歩く
なぜ、そこまでして、あなたは歩みを止めないのだろう
著作名 生きる
著者 小野田寛郎(おのだ・ひろお)
株式会社PHP研究所
<著者略歴>
小野田寛郎(おのだ・ひろお)
大正11年(1922)、和歌山県生まれ。昭和14年(1939)に旧制海南中学卒業後、貿易商社に就職し中国に渡る。昭和19年(1944)9月、陸軍中野学校二俣分校に入校、12月にフィリピンのルバング島に派遣される。以後30年間、作戦解除命令を受けることなく任務を遂行し、昭和49年(1974)に帰還。昭和50年(1975)4月、ブラジルに渡り牧場を経営。昭和59年(1984)、子供たちのキャンプ「小野田自然塾」を開設し、理事長を務める。平成26年(2014)1月、逝去。
故小野田寛郎氏も、戦後の日本を憂慮しておられた
心より哀悼の意を表し、敬意を持って引用させていただく
p192~
人事を尽くして天命を待つ
迷いは欲。
その欲が道を間違えたら、欲は捨てる。
自分が「こう思った」なら、それを貫く。
たとえ、その道が辛くても、誰が決めたわけではない。
私が決めた道だと気づけば、信じて、休まず歩き続ける。
歩み続ける道は、私の意志の証。
信じた先は、神のみぞ導いてくれる。