アスコリ・ピチェーノの第10弾では、旧市街の北側を流れるトロント川の向こう側をご紹介します。
カプッチーナ門をくぐってトロント川に掛かるソレスタ橋を渡ります。橋を渡るとすぐ目の前には17世紀につくられた
公共洗濯場が上を通る道を支えるアーチの下に設けられています。洗濯場の内部には12世紀に遡る古い建築の遺跡も見つかっているそうです、
この洗濯場の水源については2つの伝承があり、一つ目はアスコリ・ピチェーノの守護聖人である聖エミーディオが洗礼に使う水を石を叩いて
手に入れたというもの、もう一つは聖エミーディオの首を切り落とした際に首が転がった先の石から湧き出したものとなっています。
洗濯場を左に見ながら少し歩くと、交差点の角に八角形の小さな赤い建物が見えてきます。これは聖エミーディオのロッソ(赤)神殿と呼ばれている
宗教施設です。元々は聖エミーディオが迫害中に仲間と共に非難した場所、その後斬首の刑を受けた場所、墓の場所とされています。小さな礼拝堂が
設けられていましたが、18世紀に聖エミーディオの神殿に変わっています。全体が赤く塗られているのは殉教者が流した血を思い起こさせるため
なのだそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます