トリノの第13弾では、トリノ王宮の前カステッロ広場に面して建つマダマ宮殿をご紹介します。
遡れば元々は古代ローマの砦だった場所(現在でも地下に遺構が残っています)に14世紀にサヴォイア家につながるアカイエ家が
城を構築し、1640 年代以来 2 人の王室夫人の公邸として使われていました。これが通称マダマ’(マダム)宮の由来となっています。
城塞として建築されていたので、現在正面の豪華なファザードから一転裏に回ると2つの塔を持つ城塞の姿を残しています。
現在この宮殿は改修を経て市立古典博物館として公開されていると共に、「サヴォイア王家の王宮群」として世界遺産の一つとなっています。
美術館は1934年の開館ですが、コレクションは1832年開設の王室美術館まで遡るのだそうです。1階にはゴシックとルネッサンスの作品、
2階はバロックの作品、3階には陶磁器、ガラス製品などが収納されています。