イタリア 写真撮りまくり

イタリア好きの食いしん坊が、イタリアで撮りまくった写真を中心にご紹介。

マダマ宮殿(市立古典美術館)…トリノ

2024年11月17日 | イタリア

トリノの第13弾では、トリノ王宮の前カステッロ広場に面して建つマダマ宮殿をご紹介します。

遡れば元々は古代ローマの砦だった場所(現在でも地下に遺構が残っています)に14世紀にサヴォイア家につながるアカイエ家が

城を構築し、1640 年代以来 2 人の王室夫人の公邸として使われていました。これが通称マダマ’(マダム)宮の由来となっています。

城塞として建築されていたので、現在正面の豪華なファザードから一転裏に回ると2つの塔を持つ城塞の姿を残しています。

現在この宮殿は改修を経て市立古典博物館として公開されていると共に、「サヴォイア王家の王宮群」として世界遺産の一つとなっています。

美術館は1934年の開館ですが、コレクションは1832年開設の王室美術館まで遡るのだそうです。1階にはゴシックとルネッサンスの作品、

2階はバロックの作品、3階には陶磁器、ガラス製品などが収納されています。

 

 

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サンテウストルジョ大聖堂…ミラノ

2024年11月10日 | イタリア

ミラノの第23弾では、サンテウストルジョ大聖堂をご紹介します。

ミラノのドゥオーモの南西方向、ポルタ・ティチネーゼ通りがティチネーゼ門に突き当たるすぐ手前に建つサンテウストルジョ大聖堂は

ミラノに残る初期のキリスト教大聖堂の一つで4世紀の中頃に建てられています。初期の名称は3 人の賢者に由来して「バシリカ トリウム マゴルム」

と呼ばれていましたが、現在教会は4世紀のミラノの司教聖ユーストルギウスに捧げられています。

教会のファザードはレンガ造りで切妻風となっていますが、これは19世紀の半ばに12世紀頃のデザインに基づきネオロマネスク様式に

修復されたものとなっています。

正面から後陣までが70mもの長さがある教会内部は3身廊となっています。主祭壇を飾るのは14世紀末に複数の彫刻家によって制作された

受難のアンコーナとなっています。大理石の多翼祭壇画は、浮き彫りに彫刻された 9 枚のパネルで構成されています。

教会の右手にはルネサンス様式の高貴なプリヴィオ家の礼拝堂があり、使徒聖ヤコブと司教聖ヘンリーの間に子供を持つ聖母が描かれた多翼祭壇画が

飾られています。また教会の右手奥には初期キリスト教の遺跡が残っています。

 

 

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サン・セラフィーノ・ダ・ モンテグラナーロ教会…アスコリ・ピチェーノ

2024年11月03日 | イタリア

アスコリ・ピチェーノの第11弾では、サン・セラフィーノ・ダ・ モンテグラナーロ教会をご紹介します。

サン・セラフィーノ・ダ・ モンテグラナーロ教会は、アスコリ・ピチェーノの旧市街から街の北側、トレント川に掛かるソレスタ橋を

渡ったエリアに建つカプチン会の教会(と修道院)です。教会はモンテグラナーロ出身で、17世紀初頭に没し、1767年に教皇

クレメンス13世によって列聖された聖セラフィーノに奉献されています。現在の教会は 1771 年にカプチン会修道士によって再建され

ています。教会の入り口は16世紀の列柱が並び、側面礼拝堂を備えた単身廊の教会内部には、パオロ アウグスト ムッシーニの手による

サン セラフィーノの生涯を表すフレスコ画が飾られています。主祭壇の下には聖 セラフィーノ像と遺骨が入った壺が祀られています。また

一部の祭壇画は画家オスカー・マルツィアーニによる20世紀半ばの作品で、重厚な中性のフレスコ画とは全く異なるパステル調の作品と

なっています。

 

 

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サン・フランチェスコ教会…フォリーニョ

2024年10月27日 | イタリア

フォリーニョの第6弾では、サン・フランチェスコ教会をご紹介します。

サン・フランチェスコ教会は元々は13世紀に11世紀末に遡るそれまでの古いサン・マテオ教会を取り込む形で建てられた教会です。

現在同名の広場に面して建つこの教会は、18世紀末に建築家アンドレア ヴィチの設計に基づいて改修され、19世紀半ばに

完成した新古典主義様式の教会となっています。教会の内部は単身廊で、後陣を備えた 4 つの側面礼拝堂が備えられています。

教会は現在フォリーニョの福者アンジェラの聖域となっていて、過去何世紀にもわたって小修道会会員の住居として機能してきているとのことです。

さらに教会内部には福者アンジェラと福者アンジェリーナ・ダ・モンテジョーヴェの遺体が入った骨壷が納められています。

主祭壇には聖フランシスコが聖痕を受けた様子が描かれています。

 

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オストゥーニの細い道

2024年10月20日 | イタリア

オストゥーニの第11弾では、旧市街の中に広がる細い通路の写真を集めてみました。

プーリア州のブリンディジ県の海岸から8kmほどの小高い丘の上に広がるオストゥーニの旧市街はプーリア州に点在する白い街の

一つとして知られています。住居も兼ねる白い城壁に囲まれた旧市街の中には、最も高い位置に立つ大聖堂を取り囲むように細い道が

いくつも続いています。複雑な小路に入り込むとまるで迷路のような美しい道や階段の連続に思わず迷子になってしまいそうな感覚に

陥ります。

 

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マルケン島

2024年10月13日 | オランダ

マルケン島はアムステルダムの北東およそ17km、アイセル湖に浮かぶ小さな島です。島とはなっていますが、13世紀頃の大嵐によって

本土と切り離されていたものが、1957年に細い堤防によって再び本土と結ばれています。

人気のある漁港のフォーレンダムと距離的には近くにあり、フォーレンダムからはボートに乗ってマルケンへと簡単に行くことが出来ます。

華やかでレストランや土産物屋などが建ち並ぶ観光地フォーレンダムと比べるとマルケンは幾分鄙びた感じが残っています。小さな町の中には

緑に白い縁取りが特徴的な家並みや、オランダらしい跳ね橋なども見ることが出来ます。

 

 

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ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア…ポルト

2024年10月06日 | ポルトガル

ポルトの第1弾では、ポルト市街地とはドウロ川を挟んだ対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにいくつも並ぶポートワインの

醸造所をご紹介します。

ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには多くのポートワインの醸造所が集まっていますが、実際のワインの醸造はドウロ川上流の川を

挟んだ丘に点在する醸造所で行われ、その後ワインの熟成に適した下流のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区へと運び込まれて静かに熟成を

行っています。ほとんどの醸造所では内部の見学ツアーを行っており、熟成庫の見学の後でポートワインの試飲を行うことが出来ます。

今回はテイラーズ醸造所、オフリー醸造所、サンデマン醸造所の見学の様子をお届けします。

ポートワインには大別してホワイト、ルビー(赤)、タウニー(赤)、そして近年になって作られ始めたロゼの4種類がありますが、

主体はやはり赤のルビー、タウニーとなっています。熟成には大樽や小樽が使われていますが、フレッシュな果実味や香りを重視する

ルビーポートには酸素に触れる面積が少ない大樽が、しっかり酸化熟成させて複雑な薫り旨味を引き出すタウニーには空気に触れる面積が

大きい小樽が使われています。

 

 

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聖バーフ大聖堂…ゲント(ヘント)

2024年09月29日 | ベルギー

ゲント(ヘント)の第2弾では、旧市街の所為バーフ広場に面して建つ聖バーフ大聖堂をご紹介します。

聖バーフ大聖堂は、元々は10世紀まで遡る聖ヨハネに捧げられた古いロマネスク様式の教会でしたが、13 世紀から 16 世紀にかけて

ゴシック様式に改装されています。1539年に大学協会となり聖バーフィ教会と呼ばれるようになり、さらに1559年にゲント教区が

制定されると共に大聖堂に昇格しています。

2013年に訪問した際にはファザードと一体化した4階建ての鐘楼部分は修復中でしたが、3身廊の壮大な内部は見学することが出来ました。

この教会の最高の財産は、1432年にヤン・ファン・エイクによって製作された多翼祭壇画の「神秘の仔羊」です。訪問時(現在は不明)には

本物は小さな礼拝堂に厳重な管理の下で飾られており写真撮影は禁止でしたが、精密なレプリカもありこちらは写真に納めることが出来ました。

他にもルーベンスの「聖バーフの回心」など優れた芸術品が数多く残されています。

 

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ヴァルヴァ スルモーナ教区博物館…スルモーナ

2024年09月22日 | イタリア

スルモーナの第2弾では、旧市街の中心ガリバルディ広場に面して建つサンタ・キアラ教会に併設されたヴァルヴァ スルモーナ教区博物館を

ご紹介します。

バロック様式のサンタ キアーラ教会は公開されていませんでしたが、その隣の修道院部分がヴァルヴァ スルモーナ教区博物館として

点数は少ないながらもスルモーナ大聖堂やその他の市の教会、教区から 12 世紀~19 世紀の作品が集められています。

 

・聖ビアッジョ…木像、15世紀

・聖母子…木像、15世紀

・十字架…木製、15世紀

・釣鐘…ブロンズ、15世紀

・キリストの磔刑…フレスコ画

・福音者ヨハネ、聖パオロ、聖ピエトロ、洗礼者ヨハネ…板絵、16世紀

・聖ジャコモ…油絵(板絵)、16世紀

・キリスト降架…油絵(板絵)、16世紀

・十字架…石(?)、16世紀

・聖母の誕生…油絵、17世紀

・キリストの磔刑…油絵、17世紀

・ご訪問…油絵、18世紀

・聖母子と諸聖人…17~18世紀

・最後の晩餐…フレスコ画

・ピエタ…フレスコ画

 

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タルクィニアのカテドラーレ

2024年09月15日 | イタリア

タルクィニアの第1弾では、イタリア国鉄のタルクィニア駅から旧市街へのバスが着くカブール広場から程近くに建つ

カテドラーレをご紹介します。

タルクィニアはエトルリア時代のネクロポリスが有名ですが、そちらはまた別の機会にご紹介の予定です。

バスを降りて、すぐ近くの細い道を左に入っていくと直ぐに見えてくるタルクィニアの大聖堂はサンタ マルゲリータ大聖堂の

名前で、聖マルゲリータと聖マルティーノに奉献されています。教会が建立されたのは1260年で、1435年に大聖堂に

昇格しています。残念ながら1643年に火災によって大部分を失った後、再建されさらに19世紀には新古典主義様式に

改修されています。この改修によって内部に新たに9つの追加されたとのことですが、少なくともファザードや、3身廊の

内部は正直に言ってもあまり見所が無いものとなってしまいました。

そんな大聖堂ですが、半円形の後陣部分にはバロック様式の主祭壇が残っており、素晴らしいフレスコ画を見ることが出来ます。

 

 

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