イタリア 写真撮りまくり

イタリア好きの食いしん坊が、イタリアで撮りまくった写真を中心にご紹介。

マルケン島

2024年10月13日 | オランダ

マルケン島はアムステルダムの北東およそ17km、アイセル湖に浮かぶ小さな島です。島とはなっていますが、13世紀頃の大嵐によって

本土と切り離されていたものが、1957年に細い堤防によって再び本土と結ばれています。

人気のある漁港のフォーレンダムと距離的には近くにあり、フォーレンダムからはボートに乗ってマルケンへと簡単に行くことが出来ます。

華やかでレストランや土産物屋などが建ち並ぶ観光地フォーレンダムと比べるとマルケンは幾分鄙びた感じが残っています。小さな町の中には

緑に白い縁取りが特徴的な家並みや、オランダらしい跳ね橋なども見ることが出来ます。

 

 

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ムイデン城

2024年08月04日 | オランダ

ムイデン城は、オランダ、アムステルダムの東15kmほどの所に建つ中世の城です。

城としてはそれほど大きくはないムイデン城ですがその歴史は古く13世紀まで遡り、1285年にホラント伯フロリス5世によって

城内に石造りの塔が建てられています。しかしこのフロリス5世は1296年に自身が建てた城に幽閉され、殺害されています。

城はフロリス5世の死後いったんは破壊されますが、およそ70年後の1370年に再建が始まり、1576年には塀と砦が強化

されています。18世紀に刑務所として使用された後、再び廃城となりますが、ウィレム王により改修が命じられ復活し、1850年代に

現在の姿に回復しています。

古い石の橋を渡り城の門を通り抜けると4つの塔に囲まれた大きな中庭に入ることが出来ます。城の内部も見学が可能で、特に塔の内部を

支える組木の様子は圧巻です。

 

 

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チーズの街…エダム

2022年07月31日 | オランダ

今回はオランダの小さな町エダムをご紹介します。

エダムは、アイセル湖のほとりにある観光地、漁港として有名なフォーレンダムの北方2~3kmにある街です。エダムの名前は

オランダを代表するハード/セミハードタイプのチーズの生産地としてゴーダと並んで知られています。

小さな町の中には運河が縦横に走り、1778年に建てられたチーズの計量所が今も残っています(現在はチーズの販売所)。

また運河沿いには、かつて景色を眺めながらお茶を楽しむために建てられた8角形の白い小さなティーハウスもいくつか残っています。

運河にはオランダらしく現役の跳ね橋がかかり、素敵な景観を見せてくれます。

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蒸気機関車…ホールン

2022年06月05日 | オランダ

ホールンの第1弾では、17世紀オランダの黄金時代に栄えたアイセル湖に面した港町ホールンと同じく港町メーデムブリックを

結ぶ蒸気機関車の鉄道をご紹介します。

オランダ国鉄のホールン駅に隣接する小さな駅舎が、オランダ保存鉄道に団体に属しているミニSLの出発駅となっています。

運航は通年ではなく、主に春から秋にかけて一日2本程度がボランティアの人々による営業となっています。駅には機関車の倉庫兼

整備場も備わっており、出発までの時間に自由に見学することも出来るようになっています。

木製の客車には木の椅子とテーブルが並んでいて、座席指定ではないので早いもの順で自由に席を選べるようになっていました。出発すると、

昔の衣装を着た係員の方が客車を訪れ、いろいろとこの鉄道についての説明を行ってくれます。利用したのが5月の初旬だったこともあり、

窓からは咲き誇るチューリップも見ることが出来ました。

SLは途中駅でで15分ほど停車し、休憩と見学をすることも出来ました。

時速30kmほどでゆっくり走るSLの旅は1時間半ほどで終点のメーデムブリックに到着です。

 

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ザウダーゼー博物館…エンクハウゼン

2021年04月25日 | オランダ

Enkhuizen 1

エンクハイゼンの第1弾では、オランダ北ホランド州地方の民家130棟ほどを集め、生活や風俗の展示をしているザウダーゼー博物館をご紹介します。

展示は1880代から1930年頃の民家や、生活、風俗に焦点を合わせており、当時の服装を纏ったボランティアの方々も見ることが出来ます。

国土の標高が低く、たびたび洪水に悩まされていたオランダが、その対策としてそれまで海(ザウダーゼー)だったところを堤防によって湖(アイセル湖)

にした際に、失われてしまう沿岸の漁業中心の生活や文化を残すために作られた屋外型(屋内博物館もありますが)の博物館です。

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オランダの緑、白、赤い街

2020年04月26日 | オランダ

今回はいつもとはちょっと趣向を変えて、オランダの田舎町のご紹介です。

 

■ザーンセ・スカンス

日本の明治村のように各地に残っていた地方の古い家屋と風車を保存したザーンセ・スカンスは家屋の屋根や壁が、この地方独特の

深い緑に塗られていることから”緑の町”と呼ばれています。

アムステルダム中央駅からオランダ国鉄の各駅停車で20分、ザーンデイグ・ザーンセ・スカイス駅下車、駅前の大通りを東へ進み、ザーン川を

渡るとザーンセ・スカンスの街が見えてきます。17世紀頃の木造住居を移転させたこの街はには、この地域独特の緑の壁と白い窓枠の家が並んで

おり、今でもそこに人々が暮らしています。ザーン川に沿ってはいくつかの風車も残されていて、風を利用して穀物や顔料の原料となる岩を挽いたり、

種から油を搾ったりしているところを見学することもできるようになっています。

 

■トールン

中世にこの町に住んでいた修道女に敬意を表した住民が、家、教会などを全て白く塗り込めたという伝統から、今では“白い街”と呼ばれています。

アムステルダム中央駅から南方向へおよそ1時間40分、ヴォールトの駅で下車し、そこからルーモント往きのバスに乗ってさらに30分ほど行った

ベルギーとの国境にも近い所にある街です。

イタリアやギリシアのエーゲ海の島々によく見かける石灰を塗って白くしている街とは異なり、トールンの街の白色は白いペンキを塗ったものと

なっています。町の中心には修道院教会が建ち、お洒落なカフェで頂くパンケーキも最高です。

さらに町の北、1.5kmほどの所にはKapel onder de Linden(リンデンの樹の下の礼拝堂)と呼ばれる小さな教会が立っています。

礼拝堂は1673年に建てられており、1291年に天使たちによってイタリア、マルケ州ロレートの町に移されたと言われている、マリアの家を

モデルにした、いわゆるロレートの礼拝堂となっています。文字通り樹々の下に建つ清楚な礼拝堂ですが、トールンの街からここまで足を運ぶ観光客は

ほぼ居ないようです。

 

■ハールザイレンス

デ・ハール城の小さな城下町であるハールザイレンスは、デ・ハール城と同じく窓枠が赤と白の模様に塗り分けられているため、“赤い街”と呼ばれています。

小さな広場の周りにわずかな家やレストランが並ぶ本当に小さな町ですが、ここからロス・チャイルド家が所有している豪華なデ・ハール城まで

1kmほどとなっています。

ユトレヒトの街からオランダ国鉄の各駅停車で3駅目のフレウテン駅まで行き、そこからバスでハールザイレンスの街の小さな広場まで移動します。

広場を中心にごく僅かな家並みが点在しています。

ハールザイレンスの街から20分ほど歩けばネオ・ゴシック様式のデ・ハール城です。元々は14世紀の城ですが、長く荒廃していたものがロスチャイルド家の

私財によって19世紀末から20世紀初頭にかけて修復されています。広大な庭園と華麗な城は一見の価値ありです。

 

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アルクマールのチーズ市

2020年02月16日 | オランダ

アルクマールの第1弾では、オランダの3大チーズ市の一つで世界最古、最大といわれているアルクマールのチーズ市をご紹介します。

こちらのチーズ市の起源は14世紀まで遡るとされており、毎週金曜日に旧市街の中心、ワーフ広場に最大で28,000㎏に及ぶ2,400個の

ホールチーズを並べて行われます。

チーズの取引ではそれぞれ役割分担があり、チーズの運搬役、計量役、計量の監督役、取引後にチーズを投げる役、台車に積み込む役、

等と細かく役割が分担されています。このチームは「フェーム」と呼ばれ、4つのグループがそれぞれ赤、青、黄、緑に色分けされて

いるのだそうです。

一つのチーズの重量は10kg~15kgもあるので、そりのような運搬台に8個を乗せて運ぶのは本当に大変です。

途中一般の見学客から有志を募って運搬を体験させたりしていますが、慣れていないとよろけたり、歩くのもままならないこともありました。

さらには女性をチーズの代わりにそりに乗せて運ぶ余興なども見せてくれました。

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帰りの飲食

2012年08月14日 | オランダ
今回は、オランダ・アムステルダムからの帰り道の飲食の羅列です。

・スキポール空港ラウンジ



ミニ・シュークリームやエクレアが乗っています。



ビールはHoegaardenとJUPILERが注ぎ放題、飲み放題です。


・ルフトハンザ:スキポール~フランクフルト




・フランクフルトラウンジ



乗継時間があまりなかったので、少しだけ。フランクフルトソーセージと、オムレツ、トマトスープ、チョコレートムース等。




これで夜の9時頃です。漸く日が暮れてきました。


・全日空:フランクフルト~成田



白ワインの比べのみから始めます。

Rully “Clos des Mollepierres” 2010 Domaine Roux Père et Fils(右)
Graacher Himmelreich Riesling Kabinett 2008 Bischöƒiche Weingüter(左)



おつまみです。



アペタイザー
田舎風ミートパテ コンソメ風味 ハーブと野菜のガーニッシュ

レバーの味わいが美味しい田舎風パテ、周囲はコンソメ風味のゼラチンで固めてあります。



メインディッシュ
海老と帆立貝のソテー プロヴァンス風

牛フィレ肉のステーキも選択できたんですが、往きの機内でも肉だったので海鮮にしてみました。



赤ワインも比べのみです

Château Villa Bel Air 2007(右)
Tinpot Hut Marlborough Pinot Noir 2010(左)



デザートはANAオリジナルのバニラとピスタチオアイスクリームのパフェです。


映画を見て、一眠りした後は…



季節のフルーツ
バニラアイスクリーム

で軽く目覚ましです。



続いては若鶏のきじ焼き丼を頂きました。

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オランダ出発まで…アムステルダム

2012年08月13日 | オランダ
アムステルダム出発まで時間的に余裕が有ったので、ホテルに荷物を預けて市内をすこしぶらぶらしてみることにしました。



アムステルダムで最も高い85mの高さを持つ塔を持つ西教会です。
この教会のすぐ隣にはアンネ・フランクの家があります。外部は近代的なガラス張りの建物になっていて、正直小生には興味が湧きません。でもいつも物凄い行列が出来ているんですよね。



西教会のすぐ横の運河にはボートハウスが並んでいます。



アムステル川に沿ってエルミタージュ美術館アムステルダムが建っています(写真の左手奥の建物です)。2009年にできた比較的新しい美術館ですが、本家ロシアのエルミタージュ美術館の膨大なコレクションから半年単位で企画展示を行っています。今回は印象派の特集をおこなっていました。



さた、こちらが今回是非行ってみたいと思っていたハウス・オブ・ボルスです。ジュネバー・ジンやBOLSリキュールで有名なBOLSの歴史紹介や、全てのリキュールの香りを楽しんだりすることが出来ます。



蒸留器の実物も置いてありました。



展示の最後のコーナーではお好みのカクテルを頂くことが出来ます。アロマティック~フルーティー、シンプル~複雑という指標の中からカクテルを選びます。小生はフルーティーで複雑という範疇から"FLOWER HOUR"を選んでみました。

目の前でフルーツを潰し、リキュールを注ぎ、ボストンシェーカーを振って作ってくれます。



これが出来上がりです。大変優しく美味しいカクテルでした。

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ホールンとマウデン

2012年08月12日 | オランダ
オランダもいよいよ最後の一日となりました。幸い明日のフライトは夕方なのでまだアムステルダム市内の見物は可能ですが、実質的にアムステルダムから出かけていくのはこれで最後です。

午前中は月曜日に寝坊して見て回ることが出来なかったホールンの町へとリベンジに出かけました。

土曜日の9時頃だと、未だ町の中はひっそりとしていてほとんど誰にも会わないような感じです。



人通りは無いのに、町の中にはまるでカーニバルのように特設の乗り物や遊具が隙間無く並んでいます。



かなり道に迷いながら港までやって来ました。ヨットやクルーザーが係留された先に、ホーフト塔が見えてきました。これは昔は海からの敵を見張る要塞だったようですが、今ではレストランに改装されています。



町の中心、ローデ・ステーン広場にも乗り物が並んでいます。その奥に隠れるように見えているのが西フリージアン博物館です。展示物の中には鎖国時代の長崎の絵なんかもあるんだそうです。



同じくローデ・ステーン広場に面して建つ計量所です。こちらも今ではレストランになっていました。


午後は一度アムステルダムまで戻ってバスでマウデンへと向かいます。

マウデンはアムステルダムのアムステル駅からバスで20分程の所にある小さな村です。



そんなマウデンですが、13世紀に造られたマウデル(マウデンではありません!!)城がある事からかなり人気の観光地となっています。周囲を堀に囲まれたマウデル城へは、正面の橋を渡って入っていきます。



奥側左の塔には登っていくことが出来ます。一番上の尖塔の部分です。意外に骨組みが露出しっぱなしで、生活空間としては使えないようです。



内部には博物館のようなフロアもあって古い時代の服を着ることも出来ます。ちょうど可愛いお嬢さん達が着替えていたので、お願いして撮らせて頂きました。



暖炉もかなり素朴な造りです。



城の中庭はこんな感じ。中央に井戸がありました。




とても小さなマウデンの村ですが、城へと続く運河沿いにはレストランを始め店が続いています。運河にはまるで電車のプラットホームのように流れに沿って船着き場が並んでいます。
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アルクマールのチーズ市

2012年08月11日 | オランダ
オランダも7日目、そろそろ終盤です。今日は毎週金曜日に行われるチーズ市に合わせてアルクマールへ行って来ました。



アルクマールの駅から10数分、14世紀に建てられた礼拝堂を転用した(とは言えそれも16世紀後半の話ですが)計量所前の広場がチーズ市の会場です。

チーズ市とは言っても一般の観光客相手ではなく、近郊(エダムとか、ゴーダとか)から持ち込んだ大量のチーズを専門業者相手に売るもののようです。

10時から開始なので40分程の余裕を持って会場へ到着しましたが、既にかなりの人だかりができていました。オランダ人やドイツ人は背の高い人が多いので一番前に行かないと撮影もできません。何とか柵の一番前に場所を確保して始まりを待ちます。



伝統衣装を着たお嬢さんが、パンフレットを配っています。



会場内には、このお嬢さん達の他にも、チーズの鑑定士、チーズの積込み担当、チーズの計量担当、そして花形であるチーズの運搬担当の担ぎ手の方がそれぞれに衣装をまとっています。地面に広げられたチーズを専用の運搬リフトに乗せて計量所へ運び、計量後に業者の運搬車へと運びます。

チーズを8個ずつ運んでいますがリフトの重さも合わせると相当な重量だと思います。前後二人の息が合わないととても運べないようです。

最後の方では観光客にも前側の担ぎ手を体験させていましたが、結構体格の良い人でもよろけていました。



さて、どのチーズも美味しそうでしたが、一番美味しそうだったのは実はこれかも!!

10時から2時間半、ずっと担ぎ続けているのですから本当に大変です。



チーズ市の横の運河では船でチーズを運んでいたりしていました。



チーズ市を抜け出して運河クルーズです。跳ね橋や陸橋が続く運河を45分程掛けて一周します。しかしこの運河に掛かる橋の殆どが水面からの距離がありません。橋をくぐるたびに船の中で這いつくばるのはなかなか楽しい経験でした。



こちらも運河クルーズから。この日は珍しく晴天で日差しが強かったのですが、運河の上を渡る風が心地よく、気分は最高です。




町の南西部にはこんな風車も残っています。



駅から運河を越えて旧市街に入ると最初に見えてくるのがこの聖ローレンス教会です。内部には古いオルガンが2台残っていますが、やはりプロテスタントの教会はあまり面白くありません。

カトリックでは考えられないことですが、ここを始め結構多くの教会の内部にはカフェテリアさえあるのだからびっくりしてしまいます。



クルーズを終え、昼ごはんを食べた頃にはチーズ市はすっかり片づけられ、広場に面するレストランのテーブルがずらっと並んでいました。



一仕事を終えた担ぎ手の方々は、ビールを片手に大盛り上がりで歌ったり笑ったりです。
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トールン…白い町と菩提樹の下の礼拝堂

2012年08月10日 | オランダ
オランダ6日目は、ベルギーとの国境に近いトールンと言う所へ行ってきました。
トールンは白い町として知られています。



町の中心にある教会の尖塔は、町のどこからでも良く見えます。



トールンという町の名は、この地域の先住民であるゲルマン族の神、トールを祀った寺院をここに建てたからだと言われています。



そんな寺院もキリスト教の時代になると教会へと改修され、992年に建てられた修道院によってその後800年にわたってこの町は統治されてきたんだそうです。



教会の内部も白一色、祭壇にはキリストの誕生を祝う人々の様子が人形によって表わされています。



反対側は階段になっていて、地下のクリプタや2階の宝物室へ行くことが出来るようになっていました。



白い町と呼ばれる通り、町の中心部はどこもみんな白い家並みが続きます。ただし、これはイタリアやエーゲ海の島々で行われている石灰を使った物ではなく、白いペンキで塗っているようです。



こちらも白い家が続いています。



トールンのもう一つの見どころが、町の中心から1.5km程離れた所にあります。
観光案内所の方に行き方を教えてもらいました。

トウモロコシ畑を抜け、このような何もない所を延々と歩いていきます。



不意に現れたのは、菩提樹の下のチャペル(礼拝堂)と呼ばれる小さな建物です。



名前の通り、菩提樹の下に隠れるようにひっそりと佇んでいます。周囲にもほとんど建物はありません。(この礼拝堂に来る人目当ての喫茶店?があるくらいです)
木々の緑の中で白い壁が一段と映えています。



内部ではひっそりと聖母マリアが祀ってありました。

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アントウェルペンへ日帰り

2012年08月09日 | オランダ
オランダ5日目は、国境を越えてお隣のベルギーまで行ってきました。日本の新幹線のようなタリス(THALYS)を使えば、アムステルダムからアントワープ(こちらではアントウェルペンって皆言ってるようです)までほんの1時間10分程です。



アントワープ中央駅の駅舎は重要文化財にも指定されているだけあって壮大な美しさです。各ホームは平面ではなく階層的に並んでいました。



中央駅のお隣のプレメトロと呼ばれる地下鉄で旧市街の中心まで移動します。駅の名前はなんとディアマント駅、アントワープが世界のダイヤモンド市場を支配しているだけに納得の名前です。一方電車はこんなかわいい一両ないし二両編成です。



3つ目のフルン広場駅で下車、地上に出るともうそこがフルン広場です。広場にはルーベンスの銅像がノートルダム大聖堂の塔を背景にして建っています。

それにしてもアムステルダムでは晴れていたのに、アントワープは雨模様です。本当に毎日毎日天気には泣かされています。



ノートルダム大聖堂のファザードです。午後になって晴れ間が出た時の写真です。



内部はご覧のとおり。やはりカトリックの教会の方が内部が華麗で壮大で見ていて楽しいですね。3廊式の内部は柱に沿って絵画が並んでいます。



こちらはルーベンスの「キリストの降架」



そしてこちらが有名な「聖母被昇天」です。ネロとパトラッシュはこの絵を見て息絶えたんですね。もっともベルギーではこの物語、全く知名度は高くないようですが…

ルーベンスらしい柔らかい、そして肉感的なタッチです。



大聖堂のすぐ隣には町の中心、グローテマルクト広場が有ります、広場に面して建つのはアントワープの市庁舎です。手前の噴水はアントワープの地名由来となったブラボーの噴水です。古代ローマの兵士が巨人の手(ant)を切り取って投げた(werpen)ことからきているそうです。

市庁舎の隣には昔のギルドの建物が続いています。



さらに広場から少し行くと、16世紀冒頭の後期ゴシック様式の「肉屋のギルド」の建物が残っていました。



シュベルト川沿いに建つステーン城です。かつての要塞ですが、その後は牢獄、刑場としても使われたとのこと。



こちらは聖パウルス教会です。



内部も豪華でしたが、教会に沿って並ぶローマのような彫刻群が印象的でした。



聖カルロス・ボロメウス教会は小さな平場に面して建っています。



内部にはやはり数多くの絵画が飾られていました。



最後はせっかくベルギーに来たのだからと、おやつに頂いたワッフルです。トッピングは何もなしで素の味わいを試してみました。 …やっぱり生クリームとか、ジャムがあった方が美味しいです!!


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デ・ハール城でサプライズ

2012年08月08日 | オランダ
オランダ4日目はちょっとしたサプライズがありました。

昨日の寝坊に懲りて今朝は1時間早めに起床、ゆっくり支度を整えて出発です。
今日はユトレヒトとハーレザイレンスを訪ねます。

オランダの夏(に限ったわけではないかもしれませんが)は本当に天候不順です。今朝も朝から雨降りの中をユトレヒトへと向かいました。

ユトレヒトはオランダ第4の都市、日本ではミッフィーのほうが有名かもしれません。



旧市街の一番の見どころはオランダ一の高さを誇るドム塔ですが、あいにくの雨で人通りもまばらです。何しろ真夏の10時頃だというのに薄暗くて寒いんだからテンションは下がりっぱなしです。



ドム塔に向かい合って建つドム教会もゴシック教会としてはオランダ最古のものだそうです。教会の前に小さく写っている銅像はオランダ建国の祖の一人ヤン・ファン・ナッソーという方だそうです。



教会の内部は典型的なプロテスタント教会の様式です。後陣の祭壇は無く、説教座を囲んで椅子が並んでいます。教会関連の人々の墓が数多く並んでいるのもお約束ですね。


とにかくやまない雨に元気が出ません。早々にユトレヒトの駅に戻ってきましたが、その途端に滝のような豪雨になりました。これはある意味ラッキーだったのかも??

ユトレヒトから各停で2駅行ったフルーテン駅からバスに乗ってハールザイレンスへと向かいます。オランダの天気は目まぐるしく変わり、いつの間にか晴れ間が覗いていました。



ハールザイレンスは本当に小さな町で、広場を囲むように僅かな家並みが集まっています。どの家の窓も独特の赤と白で塗り分けられて、おとぎの国のようです。この写真のレストランでちょっと遅い昼ごはんを頂きました。



広場の反対側にある家もやっぱり赤と白とで塗り分けられています。



この小さな町から細い並木道を1km程歩いていくと、不意にお城が見えてきます。この門が入り口となっています。



これがデ・ハール城です。長い間荒廃していた城を19世紀末から20世紀初頭にかけて当時の当主の男爵が妻の出身であるロス・チャイルド家の財力を得て復興させたのだそうです。現在でも9月の1カ月だけ現在の当主がここで過ごしているのだとか。



お城の内部はツアーで見学することが出来ます。残念ながら撮影禁止なので写真はありませんが、贅を尽くした内部は凡人の小生からは想像もできないものでした。



最後はユトレヒトに戻って晩御飯です。さて、写真の女性はロシアから来たヨナちゃんです。フルーテンのバス停で迷っている所を手助けしてあげたことからその後一緒に行動することになりました。こんなことこれまでのイタリア旅行も含めて初めてのことですが、偶にはこんなサプライズも悪くないですね!!
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蒸気機関車と船に乗って…

2012年08月07日 | オランダ
オランダ3日目、何と寝坊しました!! 目が覚めたら8時半、予定通りならば既に電車に乗っている時間です。慌てて身支度をして朝食も抜いて飛び出しましたが、1時間の遅刻となりました。

最初の行先はホールン、17世紀にアジアを席巻した東インド会社で栄えた港町です。一時間遅れたことも有りましたが何しろ大雨(空が晴れているのに雨が降っていたり、あっという間に黒雲に覆われたり)で、市街地の見物は断念、11時発の蒸気機関車にのってメデンブリックへと向かいます。



ホールンの蒸気機関車の駅は、オランダ国鉄の駅のすぐ裏手にあります。発車時刻まで機関車の整備場の見学ができるようになっています。機関車も一台だけではなく数台が整備されていました。



かなり後ろの客車に乗ったんですが、サプライズでアンティークな衣装を纏ったボランティアの方が登場です。次々に客車を廻るのかと思ったらずっとこの車両でお客様と話をしていました。



生憎の雨で車窓はあまり楽しめませんが、一瞬チューリップ?(ちょっと時期がずれている気もしますが…)畑が見えました。



電車は自転車よりもゆっくりした速度で進みます。途中駅では停車時間を大目に取って、駅舎の見学が出来るようになっていました。まるで宮崎駿のような駅長に思わずにやりとした小生ですが、周りは全く理解できていなかったでしょうね。



1時間ほどでメデンブリックの駅に到着です。



相変わらず雨は降り続いているし、次の船の乗継時間が1時間ちょっとしかなったので、市内を回るのはやめて腹ごしらえをすることにしました。(何しろ寝坊の所為で朝御飯を抜いてしまったのでお腹はペコペコです。)

普通のレストランに入ってしまうと1時間では終わらないので、いろんな魚を売っている店でサンドイッチを頂くことにしました。手前がウナギの燻製、奥がハーリング(生のニシン)のサンドイッチです。これがほっぺたが落ちちゃうんじゃないかと思うほどの大当たり!! いやぁ感動物の美味しさでした。



昼食の後は、蒸気機関車の駅のすぐ向こうに見える土手を越えた所からこの船でエンクハイゼンへと向かいます。



エンクハイゼンには海沿いに昔の村を一つ丸ごと造ってこの地方の伝統的な生活を残しているゾイデル海博物館があります。



建物の中にも入ることが出来ます。昔ながらの生活様式をボランティアの方が見せてくれています。



ゾイデル海博物館を見た後は、漸く青空が出たエンクハイゼンの町を歩いてみました。港や運河にはヨットが並んでいます。16世紀の要塞、「ドロムダリスの塔」が港の東の端に残っていました。

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