こんにちは!朝起きたら一面銀世界…とまではいかないまでも、雪が積もっていて驚きました!
ばり寒い!布団を変えておいてよかった!担任助手の宮村です( `・-・´)/
建築学科を志す人もそうでない人もおそらく聞いたことのないであろう建築、聴竹居(ちょうちくきょ)へ行ってきたのでその話をしたいと思います。
建築に全く興味のない人には、少しつまらないかもしれません。ただ、興味のある人には本当に面白いところだと思います。
(写真は拝借しました。夏、秋に訪れると圧巻だと思います。)
京都駅と大阪駅の間、山崎という小さな駅で降りて5分ほど歩いたところにあるこの住宅は、昭和3年に建てられたものです。(詳しくはこちら)
この建築を設計した藤井厚二さんは、「真に日本の気候・風土に合った日本人の身体に適した住宅」を生涯追い求めました。
実家がとんでもないお金持ちだったこともあり、自邸を「実験住宅」として建てては住んで満足いかないと壊し、建てては住んで満足いかないと譲り、この聴竹居がなんと5件目の集大成。
人生で5回、物件買うことあります?いやない。
しかも広大な敷地周辺にはテニスコートやプール、趣味の陶芸をするための窯もあったといいます。どんな金持ちや。
外観は一見地味だと思うかもしれませんが(私は正直実際行くまで思ってました)、中には無数の工夫が詰まっています。
残念ながら内観の写真を上げることは出来ないのですが、
例えばそれは夏に冷たい風を取り入れる工夫であったり、
冬に隙間風を通さないための工夫であったり、
照明を効率よく部屋中にいきわたすための工夫であったり、
着物の女性が椅子に座りやすいように0からデザインされた椅子であったり。
とんでもないお金持ちだから、当時ではまだ珍しかった家電に頼りきるのではなく(冷蔵庫など金にモノを言わせた部分もありますが)
環境工学的に、快適に過ごす工夫が本当に本当にたくさん見受けられたのがとても印象的でした。
他にも景色を綺麗に切り取るために、そのためだけに無数の技が用いられています。
デザインが奇抜なものが有名建築として取り上げられがちですが、
こういう建築もあるんだ、と自分の中で考え方が変わったように思います。
あまり上手く伝えることが出来ませんが、建築を学ぶ人なら一度見学して損はないのでは、と思います。
ちなみに、見学の際は予約が必須です!予約無しで訪れても中に入ることは出来ませんので、ご注意を。
今回はそんな感じで(❀╹▿╹)ノ