門桁取水ダム(堰堤)

　重力式コンクリートダム

　天竜川水系気田川　静岡県浜松市

　訪問日　2024/9/11

　ダムめぐりを始めたころ、「まずは天竜川水系を」とGoogleマップを眺めて見つけた電源開発(株)の門桁取水ダム。遠い、とにかく山の中、道が狭い。ストリートビューはあるので、車で行けないところではないのですが、そうまでして行くことあるのか？と後回しにしていました。小さい堰堤ですし。まぁ、満を持してという事でめぐりに行きます。
　ここの所、ダムと発電所とを可能ならセットで見るようにしていますので、まず水窪発電所へ寄りました。水窪発電所の取水元は水窪ダムが大きなところですが、現地の案内板を見ると、灰の沢川、気田川、河内川からも取水しているとの事。気田川にあるのが門桁(かどけた)取水ダムです。さて、水窪発電所の下を見ると堰堤のようなものがあります。案内板には放水路としか書いてないのですが、取水口ゲートもあるようなので、取水堰堤の働きもあるのでしょうね。放水路は、佐久間ダムの佐久間湖へ向かっています。いきなり勉強になってしまいました。それでは門桁取水ダムへ向かいます。
　狭い峠道を超え、ヘロヘロになって到着。自由越流堤と右岸に洪水吐ゲートがある堤体。その上を門桁橋が架かっています。思っていたより大きい。堤頂は40m程、堤高不明。ダム湖の水はターコイズブルーに近いかな。奇麗です。沈砂池は、右岸に流入してくる瀬戸の沢の向こう側にありますが、それは次の瀬戸の沢取水ダムにて説明。
　下流の河原に下りられないものかと付近を散策。150m程下流に架かる山住橋の袂から河原に下りる階段を発見。そこから遡上します。途中、ブロックをよじ登るなどしてダム下へ到着。素敵な姿を見られました。天気も良く色鮮やか。来た甲斐があったというものです。狭い谷の小さなダムを堪能いたしました。

河原からの下流面