大桑堰堤(大桑発電所取水堰)
重力式コンクリートダム(堰)
木曽川水系木曽川 長野県木曽郡大桑村
訪問日 2024/9/18
桃山堰堤から約10km南下、関西電力の大桑堰堤る。この堰堤もオフィシャルな名称は不明で、大桑発電所の取水堰となります。大桑発電所の運転開始が1921年(大正10年)ですので、優に100年を越えています。堤体の右岸上流側には須原発電所があり、その放流水も取水しています。
堤体は、右岸に排砂ゲート2門と魚道がある自由越流式です。味のある堤体に、これまで国道19号を走っていた際にスルーしていたのが残念に思います。
桃山堰堤と同様に、ゲート付近は当時のままではないかと思います。越流堤は補修されている様子ですが、石張りが剥がれたり、摩耗して鉄筋が露になったり、木曽川の流れを物語っています。右岸は須原発電所の敷地となっており近付く事が出来ません。その須原発電所の脇に木曽電力資料館があります。見学には予約が必要なようです。桃山公園(福沢桃介に因んだ)もあります。
予習なしで出かけてしまいましたが、帰宅後改めて調べると木曽川の電力開発は実に奥深いと実感しております。
左岸からの下流面 向こうに見えるのが須原発電所
右岸ゲート付近 排砂ゲート2門と魚道 石積みは建造当時のままと思われる
石張りの自由越流堤
左岸堤体真横から
コンクリートの水叩きも摩耗している
国道19号から見た左岸堤体真横
大桑発電所への取水口
左岸上流側から
上流にある満寿太橋から上流面と須原発電所を眺める
満寿太橋からみた上流面
右岸の排砂ゲート
須原発電所
木曽川電力資料館の案内板
桃介公園の案内板