育パパの一喜一憂----大陸編

育児をするパパのことを育メンというらしいのですが…

老師節

2013年09月13日 | 明明&亮亮
先生に感謝を示す日というものが中国にはあります。それが「老師節」



毎年9月10日です



みんなこぞって、先生への贈り物を持って感謝を示します。

中国の風習により、子供たちは小さいころからお世話になっている目上の人に対する敬意や感謝、親愛を示す教育が徹底されています。それはこの世界で生きる上での絶対常識なのでしょうね。

「父親節」、「母親節」、「教師節」、・・・「子供節」なるものもあってこの日には子供は何でも好きなものを買ってもらえ、好きなところへ遊びに連れて行ってもらえます。

子供節の意義については疑問もありますが、目上に対する敬意が失われつつある日本よりもずっと意識は高いようです。

弊害もあります。中国人が大量に離職する建国記念日「国慶節」が近づいてきました。数億人に上る地方からの出稼ぎ労働者はこの時期になると今の仕事を辞める口実をいろいろと考えるようになります。そして故郷へ帰っていきます。

「お父さんが交通事故にあった」
「お父さんが病気で入院したから看病しないと」
「お父さんが家を建てるので一緒に住みたい」

ここの所、やたらと聞きます。9月はお父さんにとっては災いがやたらと降りかかる恐怖の1ヵ月なのです。

そして9月には、お父さんは相当大事にされます。息子や娘が仕事をやめてまで駆けつけてくれるからです。これらはほとんどの場合、嘘や言い訳です。しかも雇い主もそれがわかってはいても、だめだとは言えない・・・お父さんやお母さんの非常時に決して逆らうことはできないのです。

これは時折「私たちの」仕事の時にも妨げになります。お父さんやお母さんからの反対意見がかなり堪えるのです。

老師節の朝には明明の学校の校門の前で花を売る怪しげなお兄さんも出現。



造花の中からぴらぴらキラキラの出ている何とも不思議な造形品が飛ぶように売れていきます。



ひとつ1元。プレゼントを忘れてきた子供が親に買ってもらって持っていくようですが、1つ1元。果たしてこれをもらった教師はうれしいのでしょうか。そしてこの記念日の本当の意義をその子供は理解できるのでしょうか。

全体的に見て、「老師節」。たいして意味のある教育方法だとは感じられませんでした。


中華の徳は孝行です。
おじいちゃんの脚を息子が洗い、自分の背中をその子供が流す。理想の家庭だそうです。


親孝行は中国人の血筋!



一年に一度の教師節より、一年中、心から感謝ができ、敬意を示せる子供に育ってほしいとおもいます。



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