長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/12/05

2023-12-05 12:03:42 | 日記
生きてるうちにこの漫画に出会えて良かった。
もちろん猫好きだから猫が可愛い。
それもある。
だが大奥の社宅を知ることが出来たのが最高に嬉しい。

棟割長屋の様相である。
台所には竈や水を入れたかめがある。
笊に青菜や大根を入れ、ネズミ避けの御札なぞが貼ってある。

火を落とした竈で猫が暖をとり煤ける。
屋根の上には梯子で昇る物干し台がある。
暮らしが大奥に息ずいているのだ。

絢爛華麗な打掛をまとい上様確保の女の戦いよりも私はこの暮らし息ずく大奥物語が好きだ。

考えてみれば当然、存在するお目見え以下の女中たちの暮らしである。
毎日、大奥に通勤なんて出来はしない。
猫たちもリアルに可愛げなく実に可愛い。
根性曲がりの私の心にフィットする生きてるうちに出会えて幸福な一冊である。

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