長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023-12-06 12:13:51 | 日記
キャメルの毛布にくるまって遠い砂漠の夢を見るのが憧れだった。
キャメルの毛布は30数年前はかなり高かったしなによりも結婚の時姑が毛布をくれた。

ダブル仕立てで「夢」と真ん中にでかでかとプリントされてる私なら絶対に選ばないであろうデザインだった。
こたつ布団から枕カバーまで姑の好みで揃えられた。

好意であるのは間違いない。
だが私は心が狭い、思いっきり狭いのだ。
毛布は暖かで頑丈で30年使ってもへたりこみもしない。

そしてある日、決心した。
夢とプリントされた毛布はしまおう。
この頑丈な毛布は頑丈なまま私の一生をしのぐだろう。

今はネットもある。
私さえ決めればキャメルの毛布にくるまって眠れるのだ。
姑に遠慮し夫に遠慮しもったいないの主婦根性でこの毛布と30年付き合ったけど私は私の残り人生、私の「夢」の毛布と過ごしたい。

キャメルの毛布は薄いが暖かい。
そして手触りが動物的だ。
駱駝を触ったことはないけれどモフモフ感がある。
わずかばかりの姑への後ろめたさがあるけれど30年、暖かいなとそれなりに感謝したことで許してもらおう。

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