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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

ドイツのはしご車が来院しました。

【申告内容】
  ドイツbruder社のはしご車です。放水できるのですがポンプからホースが外れつなぎ直すことができなくなりました。
【初診】
  車長が60cmもあるはしご車 SCANIA社のBR03590型 消防車です。初めは乗用かな?と思いましたが違っていました。電池やゼンマイで動くはしご車ではなく、すべて手遊びです。
はしごの伸縮はもちろん、アウトリガーの引き出し高さの調整、運転席ドアの開閉、ミラーの開閉、放水もできます。ホースは、シリコンチューブです。
また、消防車のサイレン、アメリカ警察のサイレン、イギリス警察のサイレン、エンジン音と青のLEDも点滅できます。
ドイツbruder社での生産です。
 
  
  ホースを巻くドラムにホースがつながるのは違いないのですが、ドラムの軸にある穴に挿しただけでは水が出るとは思われません。そこでドラムを外したいのですが、ドラムの軸がしっかり固定されており容易には外せません。
ようやく外しやすい場所で軸固定部が破損しないように気をつけながら、外すことができました。
 
 
 
 
ドラム軸からのホース出口部を接着して、抜けにくくしました。
水を入れて放水ポンプレバーを回すと3mほどとびました。(^_^)
放水ポンプは、次のような仕組みになっています。
  
 
治療としては、これで終了ですがドイツメーカーの患者さんをじっくり観察しました。
・はしごの伸縮のしくみは?
 
 1段、3段のはしごに”ひも”が固定されています。1段目と2段目のはしごにラック&ピニオンで2段目のはしごが上下できます。2段目のはしごが上下すると”ひも”に固定されている3段目のはしごも上下します。
 
・ものづくりの品質?
 驚いたことに、ねじが1本も使用されていません。すべて、爪による勘合で作られています。外観で確認できる範囲で接着剤の痕跡もありません。あえて言えば、シールだけが接着です。
 
 勘合を工夫されており、ガタツキもありません。さすがドイツと言ったところでしょうか?
 なお、ねじが使用されていない理由は、事故防止のためでしょうね。
メーカーHPより
 
【治療後記】
 ドラムが簡単に外れそうになく壊さずにとる方法を考えましが、”まずは観察”とじっくりながめ比較的外すときの無理を軽減する位置を選択して実施しました。幸いにも破損することなく治療ができ良かったです。
 自分の手を動かし、はしご車の動きを知りしくみを考えさえるこだわりとクオリティのおもちゃです。ドイツbruder社のものづくりに新鮮な驚きを感じました。
 良いおもちゃを治療させていただきました。
 元気になって退院待ちです。
 コマーシャル YouTubeです。よろしければご覧下さい。
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