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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

フリクション救急車が来院しました。

【申告】

 頂きものですが、動きません。幾人かのこども達の手から手に引き継がれてきたおもちゃとのこと。

【診察】

 申告に有った通り長い年月が経っているのでしょう、本来白色の車体もセピア色になっています。

 車は、フリクションで動くものです。

 屋根に3つのスイッチが有り、それぞれの動作は次のようになっています。

 ①スイッチ 赤色灯が点灯します。すでに鳴っているサイレンや警告をしていると止まります。

 ②スイッチ 赤色灯が点灯して、”ウー、ウー”とサイレンが鳴り「救急車が通ります。道を開けてください」と警告を発し”ピーポー、ピーポー”とサイレンが鳴ります。

 ③スイッチ 赤色灯が点灯して、”ピーポー、ピーポー”とサイレンが鳴ります。 

 

 電池ボックスを確認するとサビがあります。液漏れによる腐食と思われます。

  

 電極が錆びていて電池を繋いでも動かないので、マイコンが生きているかを確認するために内部を開けていきます。

 

 6本のねじを外しますが、簡単に車体が分離しません。フロアとサイドパネルの勘合機構が有り、サイドパネルを左右に開くように分離します。

 

 電池ボックスの正負の端子にユニバーサル電源を接続し、ボタンが反応するか確認しました。3つのスイッチを押すと不完全ながらLEDの点灯や警告も確認できましたので、スイッチに問題はありますがマイコンは無事のようです。

 サビのひどい電極を交換します。程度の軽い電極は磨きました。

 スイッチの開閉動作を確認するために、さらにねじを外していきます。

  

   

 3つのスイッチの開閉機能をテスタにて確認しましたが、抵抗値が高かったり導通を確認できなかったので交換しました。このスイッチは比較的壊れにくいのですが、強く押されて破損したものと思われます。

 

【治療後記】

 元気になりました。再び新しいこどもさんの手元で遊んでもらえることでしょう。

 

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