3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

11ヶ月・・・。そして山の恵み・・・。

2012-10-15 17:09:52 | Hymne a l'amour

夫が他界して昨日で11ヶ月経ちました・・・。
昨日のことのような気もするし、もう何年も前の
ような気もします。。。

引越しをして、私たちの生活も少しずつ変化してきて
いて、彼の存在がないことにすっかり慣れてしまった
ように表面的には見えますが、ここ、アルベルカに
住んでいるのは、彼が存在したからこそで私たちを
ここへ連れてきたのは、他でもない彼なんですよね。

この現実を私自身が引き寄せているのか、勝手に
やってくるのか、そんなことはどうでもいいんですけど、
私は、いつもとにかく、目の前の現実をどうやってより
好く生きるか、ということだけを考えながら、日々の
試練を重ねてきたような気がします。

思い返せば、子供のころからそうだったような気がします。
父の仕事の都合で転勤があり、小学校で2回、中学で
1回転校しました。
小学校の時は、1年生の1学期通って、夏休みの間に
祖父母の家の近くに引越しをしたら、その2ヵ月後に
父の転勤が決まり、大阪から東京へ・・・。
中学校のときも、1年生の1学期が終わって、父方の
祖父が亡くなって、夏休みの間に転勤が決まり、同級生に
挨拶もしないまま、神戸へ・・・。
その後、高校2年の時に神戸の中で引越しをしましたが、
2年間校区外から越境で電車通学をしました。

小学校のたった2ヶ月しか通わなかった学校の記憶は
ほとんどないですし、1学期しか通わなかった小学校と
中学校の記憶もほとんどありません。

時々そういう風に記憶を失ってしまっていることを悲しいな、
寂しいな、と思いますけれど、変化する瞬間瞬間をすべて
記憶することはできないので、まぁ、そういうもんなのかな、
って感じです。。。



とにかく子供のころから、あっち、こっちへ移動しています。
それも、周期的に。。。
生まれてすぐ住んでいた家が、小学校1学期までの約6年、
東京の家も約6年、神戸の最初の家が約4年、次の家(ここに
今でも両親が住んでいます)が約8年、その後一人暮らしをした
神戸のマンションが2年、結婚して大阪のアパートが2年、
マンションが3年・・・、そしてスペインへ引越しして、最初の
マドリッドの家が1年半、次が2年ちょっと、そして次が9年半。
アルベルカに引っ越して、最初の家が2年弱、今の家に
これからどれだけ住むのでしょう・・・?!

考えてみたら、マドリッドのコロン広場のそばの家が私の
人生の中で一番長い間住んでいることになるんですね。。。
不思議。。。

その上に、両親共に、田舎というか先祖代々の土地を離れて
しまっていた家族だったので、父方、母方とも祖父母の家に
両親の兄弟の家族が集まるくらいで、大きな親戚づきあいは
ほとんどありませんでした。

親戚づきあいは父方よりも母方のほうとのつながりが強く、
私自身も居心地がいいです。
何も言わなくても分かり合える、というか、そして、どんなことが
あろうとも暖かく迎えてくれる、そんな安心感があるんです。
それは、母にも感じる同じ安心感です。。。

そういう居心地のいい家族、親戚から離れてわざわざ外国、
それも地球のほぼ反対側のスペインに住むなんて、私自身、
予想外の展開です。
離婚した夫と結婚したから、スペインに来て、1年半で離婚
したのですから、スペインを離れて日本へ帰っていればまた
居心地のよい家族や親戚との付き合いがあったのかもしれ
ません。

でも、私は、家族や親戚の居心地の良さに甘えているのに、
これでいいのかな?!っていう疑問もあったんです。
だからあえて、離れる、という選択をしたんじゃないか、って
気がします。
居心地の良い場所にいると、そのぬるま湯のような環境に
どっぷりと漬かってしまって、可能性へのチャレンジをするのが
面倒になってしまう、そんな気がして、わざと誰にも頼ることの
できない、甘えることのできない所に住んでみたかったって
いう気もします。

その辺のところは、書きかけの私小説「人生、波乱万丈」
中に書いてありますが、私自身の心の動きについての記述は
あまりしていなかったかも知れません。。。
それは、別でまたいつか書きたいと思っています。。。



なぜ、こんなどうでもよいようなことをを長々とだらだら書いて
いるかというと、私は、ある意味、住む場所や、環境に対する
こだわりが全くない人間だな、と思うので、その理由はきっと
この子供のころからの引越し歴にあるんだろうな、っていう
気がしたからです。

人間関係は、小学校のお友達とはもうすっかり疎遠です。
神戸の中学校以降のお友達は仲良しだった人とは連絡を
たまに取り合っています。
日本に住み続けていれば、私はきっと、同窓会などの幹事を
やったりしていて、いろいろな人との交流を続けていんじゃ
ないかって思うのですが、、スペインに来てからは、離婚や
その他複雑な事情があり、本当に限られた一部の人としか
連絡を取り合っていませんでした。

最近はfacebookで中学や高校の同級生や先輩、後輩、会社員
時代の同僚との交流も復活していて、スペインに居ながらにして、
昔のように、こだわりのない付き合いができるようになって、私
らしさを取り戻しているような気がします。

私がスペインに住んでいる意味、日本へなかなか戻れない理由、
いろいろと、思いつくのですが、そもそも、私自身がこの距離感を
楽しんでいる、というのが一番の要因じゃないかと思います。
日本にいると、流されてしまうけれど、スペインにいたら、物理的に
距離があるので、自分をしっかり保つことができるんですよね。
すぐに何かあると実家に逃げたりすることもできませんし・・・。

理想は、日本とスペインを行ったり来たり、どっちにも拠点がある
暮らしなのですが、まだまだ、理想には遠い状況。。。
これから、現実にしていけるように、仕事をしていきたいと思います。

私は、自由でいたいし、束縛されるのがとても嫌なんです。
昔から、仲良しグループに属する、ということもあまり好きではなくて、
友達はたくさんいるし、仲良しだけど一人浮いているような存在
だったような気がします。
まぁ、どんなに束縛が強い環境であっても、心はいつもあちこちを
ふらふら自由にしていましたし、今でもそんな感じです・・・(笑)

私たちは、みんな、自由で、可能性のある存在だと思うんです。
アメーバのように、テレパシーもあるし、鳥のように大空を羽ばたく
こともできるんじゃないか、そんな気がしています。

要は、信じるか、信じないか、そして、やるか、やらないか、という
私たち自身がそれぞれ選択しているのではないかと・・・。

私は、自分がどこまでいけるか、何ができるかの可能性を追求
したいから、ひとつのハードルを越えたら、また次のハードルに
挑戦したいんです。
たぶん、これからもずっと。。。



また、次の瞬間にもしも何かがあって命を落とすことがあったと
しても、後悔しないような状態でいたい、と常々思って生きてきました。
特に、1995年の阪神大震災の後、スペインに来たのもこの生き方の
一環なんです。

「生きてきました」と過去形なのは、今は、子供がまだ小さいので、
今は死ねない、あと、13年は、生きていたい、と思うからです。
たぶん、13年後、一番下が20歳を過ぎたら、3匹ともそれぞれの
人生を歩みだし、もう私がそばにいる必要もないでしょうから・・・。

それまでの間にどこまで行けるか、何を達成するかって感じです。
私は何をするために生まれてきたのか・・・。
自問自答をしながら・・・。
自分の中で、13年と言うリミットを作ることによって、着実に進んで
いかないと、のんべんたらりとしていたら、時間なんて、すぐに過ぎちゃ
いますからね。。。
一応、手術をして取ったとはいえ、乳がん患者でもあるわけですし・・・。

今日、こんなことを書いたのは、正人さんのこの記事と、ひびきさんの
この記事と利理さんのこの記事を読んだから・・・。

そして、先日、lalalaさんのブログにコメントを書きましたが、
昔見た、自転車で全速力でトラックを逆走している夢・・・。
普通に走っているみんなと反対方向に進んでいるにもかかわらず、
すいすいと走っていたんですよね。。。
今の私がまた、同じ夢を見たら、どんな風になっているんでしょう?
私と同じ方向に走っている人が増えていたらいいな、って思います。
あまり夢を見ない私ですが、この夢のその後を見てみたいなぁ~、
見れたらいいなぁ~とときどき考えています。



話は変わりますが、
今が旬の、胡桃や栗についても調べてみたら・・・。

胡桃や栗も、がんの進行を抑える成分が含まれているようです。

くるみは・・・。
http://www.rda.co.jp/topics/topics3858.html
http://kenkou-seikatsu.jp/2011/10/kurumi_news_201110.php
http://kenkou-seikatsu.jp/2012/04/kurumi_news_201204.php


このところ、道を歩きながら毎日のように拾ってきて、
一日10個くらい食べてます。
全部で何グラムくらいなのかは知りませんが・・・。
渋皮もむかずそのまま、結構、病み付きになっています。
生アーモンドとは違う、独特の味がありますからね。。。

そして、栗も。。。
http://www.j-medical.net/food/f-kuri.html
http://youtu01.seesaa.net/article/245002436.html
http://antiaging6.blog.fc2.com/blog-entry-97.html

渋皮煮を作らなくっちゃ、って感じです。
今まで適当に作ってましたが、あんまり美味しいと思えなかった
のは、お砂糖を控えめにしすぎたのと、渋皮のあく抜きが足りな
かったのかもしれません。。。

今回は、このレシピを参考に作ってみます。
(結構手間がかかるみたいで・・・大変そうですが・・・)

あと、小豆や黒豆などの皮に含まれるポリフェノールも抗がん効果が
あるようです。
スペインでは、日本の小豆や黒豆とは違いますが、インゲン豆(Alubia)
の赤豆と黒豆があるんですよね。
この地域というか、南のエクストゥレマドゥーラが産地のようで、お土産
物屋さんで、量り売りしています。
で、早速、買って、昨日、赤豆の煮込みを作りました・・・。



ついでに、甘納豆にも初めて挑戦してみました。



小豆に比べて皮が弱くて、一部むけてしまっているのがあるのと、
色の染まり具合がいまいちですが、味はまさに、甘納豆♪
最後にグラニュー糖をまぶさなかったので、濡れ甘納豆です。
次は、黒豆でも挑戦してみます。。。

不思議だなぁ~と思うのが、この地域で産するものを見ていたら、
全てとはいいませんが、抗がんに効果のあるものばかり・・・。

いちじく、アーモンド、杏子、イベリコ豚、胡桃、栗、お豆類、
ワラビ、きのこ類・・・。

山の恵みってすごいなぁ~と、
そして、木の実の仁(ナッツ)類を食べる生活は楽しいし、美味しいし、
そのうえ、体にもいいなんて、ほんと、すごいなぁ~と。。。
日本も、昔は、こういう山の恵みをふんだんに取り入れた生活をして
いたんですよねぇ~。
スペインに住んで、山の中の暮らしをして、こういうことに気づくことが
できて、本当によかったなぁ~と思います。

夫がここへ引っ越すことを決意してくれたからなんですよね。。。
だから、私も一緒に来たんですから。。。
あの時、彼が別のところへの引越しを決意していたら・・・。
今頃どうなっていたんでしょうね・・・?!



写真は、上から・・・
一枚め: 今朝のバラ。赤に微妙な白のグラデーション入り。
二枚め: 一昨日見かけた、季節はずれのアマポーラ(ひなげし)。
三枚め: この間から気になっていた、お花。たまたま土地の所有者が
胡桃拾いをいていたので、近寄って撮らせてもらいました。
イヌサフランの仲間のようです。
四枚め: 古い家の近所のいちじく。木からもぎたてはジューシーでおいしい!
その上、がん細胞増殖を抑える働きもあるし・・・。
干いちじくもよく食べてます♪
五枚め: この間の午前中の収穫。杏子に、胡桃に、栗・・・。
六枚め: 昨日のお昼ご飯の赤インゲン豆の煮込み。
明日くらい、カレーライスに変身する可能盛大・・・。
七枚め: 赤インゲン豆で作った甘納豆。



15/10/2012

晴れ。
でも一昨日、昨日と曇りがちだったから、空気が冷たい。。。

あぁ、ネット回線と電話の移設はいつになるんだろう・・・。
毎日PCを持って新しい家と古い家を往復するのにも、かなり
疲れてきました。
部屋の片付けとかをする余力まったくなし、って感じです。。。

9.1(Luna Nueva)

 

 

2023/10/16
日本時間では、昨日が満月でした。
11年前も同じ日(月)取りだったんですね。
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読み返していたら、この記事のリンクがあって、ついつい
読んでみたら、おぉーっていう内容でびっくりでした。

 

  


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1 コメント

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プレゼントポエム (ミラクル)
2012-10-16 16:39:57
螺旋に回る 永久のメモリー
メビウスの輪みたいに クラインの壷というべきか
無限の悪夢にうなされる
螺旋が壊れるトキがきたら
何を始めてみようか ループのない楽園の希望は
綿飴を口に含むよう
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