スペイン料理といえば、ハモン・イベリコというくらい
最近では日本でもメジャーになってきましたが、
このところの金融危機でイベリコ豚の飼育頭数が減り、
イベリコ生ハムの生産がピンチなのだそうです。
イベリコ豚は、野生の豚に近いので、狭い豚舎で飼育ができない
特殊な豚で、どんぐりの木が多い林や森で放牧飼育をしています。
この飼育方法は、基本的に2000年前からほとんど変わっていない
そうで、生態系のバランスの中で、豚にとっても、森にとっても、
人間にとっても、理想的だからこそ、イベリコ豚が美味しいのです。
イベリコ豚を生ハムちょうどよい大きさまで成長するには、少なくとも
14ヶ月が必要で、普通の白豚の飼育よりも時間もお金もかかるのです。
さらに、イベリコ生ハムは、熟成・乾燥して完成するまで、2年から
3年かかるので、イベリコ豚が生まれてから生ハムとして食べられるまで
3年から4年という超スローフードなのです。
金融危機のため、高級なイベリコ生ハムの販売も減少気味で、市場が
落ち込んでいるという話や、イベリコ豚の飼育業者が銀行からの融資が
受けられず、飼育頭数が激減しているという噂話が聞こえてきます。
というわけで、イベリコ生ハム応援レシピ。
レタスやクレソンなど緑の葉っぱだけではつまらないので、
イベリコ生ハム、それもベジョータのスライスを散らし、
ザクロをぱらぱらとトッピングしました。
イベリコ豚の力強い生ハムの味と、ザクロの甘酸っぱさが
絶妙なバランスです。
見た目にも、葉っぱの緑と生ハムとザクロの深い赤の組み合わせが
美味しそう~!
グリーンサラダに、トマトや赤ピーマンの細切れのかわりに
ザクロをトッピングするだけでも、いつものサラダが
ちょっぴりおしゃれに変身します。
秋から冬にかけて、ザクロがメルカードに並ぶとついつい
買ってしまいます。
鴨の生ハムを使うとイベリコの生ハムとは違った味わいで、
こちらもお勧めです。
スペインの美味しい食卓から転載/一部加筆修正
私のお仕事をちょっと宣伝・・・
◆イベリコ豚については・・・「イベリコ・フェルミンの広場」
02/11/2009
LUNA LLENA
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