青森県、下北半島の中央部に位置する横浜町には、本州で最も広大な面積を誇る菜の花畑が広がる。5月中旬頃に満開になり、その最盛期に開催される菜の花フェスティバルに立ち寄った。これほどの規模の菜の花畑を見たのは初めてだ。
横浜町から下北半島を北上し、むつ市を通って北西にしばらく山道を進むとにわかに硫黄臭が漂い始め、忽然と霊場恐山が現れた。高野山、比叡山と並ぶ日本3大霊場の一つだ。
イタコとは、亡き人を呼び寄せ、話を伝える「口寄せ」をしてくれる巫女のことだそうだ。
1周3キロメートルほどの参拝コースを辿ると、どこか心が洗われてくるような気がするから不思議だ。
参拝の後、恐山温泉薬師の湯で汗を流した。少し熱めの薄く緑がかった硫黄泉で、湯の底には湯花が溜っていた。
2018年5月