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【2ちゃんねるのスピリチュアリズム】その10

2011-05-14 00:18:03 | 高森選>2ちゃんねるのスピリチュアリズム
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683 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:25:19 ID:2KOUzehN0
  多分、13年くらい前の話。文章まとめるの下手だが許してくれ。
  当時小学生だった俺は、いつもの様に友人とわいわい遊びながら家に帰ってたんだ。
  学校から家までは歩いて15分くらいの距離だったんだが、毎日ふらふら遊び歩いて結局30分くらいは掛けてたと思う。
  で、別に何も変わりなく家について、鍵開けて中に入った。
  そしたらな、今日は飯食いに行くぞって朝親父が行ってたからうきうきしながら家入ったのに、誰も居なかったんだ。
  書置きとかも一切無くて、何も聞いて無かった俺はとりあえず親の携帯に連絡したんだ。

685 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:31:13 ID:2KOUzehN0
  何か文章のレベルが小学生だな、まぁ良いや。
  で、親の携帯に電話したんだけど何コールしても出なかった。仕舞いにはお留守番サービス的なものが出てきて、いったん電話切ったんだ。
  携帯にも出ないし家にも居ないし、俺置いてみんな何処行ったんだよって当時反抗期っぽかった俺は適当に壁とか殴ってた。
  そしたら、玄関で鍵の開く音したからダッシュで玄関行ったら、親父が立ってて。
  「今日飯食いに行くんだろ!」って言って親父見上げたら、妙に真剣そうな顔してんだよ。
  やっぱ子供って何か鋭い感性みたいなもんあんだな、何も意識してなかったけど誰か倒れたんだな、って思ったんだ。
  誰が倒れたんだろとかそんな事考えてたら目の前の親父がやっと「病院行くから、今日は行かない」って。
  やっぱりなーって思いながらもどうしても飯を食いに行きたかった俺は
  「病院くらい明日でも良いだろ、飯食いに行かねーの」って言ったんだ。
  そしたら親父は「飯とじーちゃんどっちが大事だ!」って声を荒げたんだよ。

686 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:35:35 ID:2KOUzehN0
  所詮小学生な俺は親父の気迫に勝てなかった訳で、結局親父と病院に行った。
  普通の病室つれてかれるのかなとか思ってたら親父が入ったのは、緊急?救急?まぁ取り敢えず結構危ない患者の入る治療室だった。
  ベッドの上にはじーちゃんが寝てたんだけど、色々チューブみたいの繋がっててしかも人工呼吸器。
  当時の俺は何も分かんなかったけど、実際あの時はかなり危ない状態だったらしい。
  でもあん時の俺にしてみれば病院なんかただのつまんねー場所だったから、早く帰りたくて仕方が無かった。
  取り敢えず親父に言われて「じーちゃん頑張れよ、また俺に蝉とってくれよ」って声掛けた。
  勿論返事は無かったが、とりあえずそう言っといた。じーちゃんは蝉取り名人だったんだ。

688 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:40:44 ID:2KOUzehN0
  長くなりそうだからそれまでの見舞いとかは省くけど、結局じーちゃんは3日くらいで死んだ。
  俺はほとんど見舞いには着いていかなかったから知らんかったが、親父に聞いた話じゃ一回も意識は戻らなかったらしい。
  じーちゃんが亡くなった日の朝は4時くらいに叩き起こされて病院に行って、何故か別の病室で待機させられてた。
  30分くらい経ってやっと看護婦が病室に来て、「ちょっと来てくれるかな」って俺の手を引いてじーちゃんの居る所に連れて行かれた。
  部屋に入ったらみんな泣いてて、何か何も言えない空気だった。初めて親父の涙を見た。
  ベッドの傍に行ったら、元々かなりじーちゃん痩せてたんだが薬かなんかの副作用ですっげぇ顔浮腫んでたんだ。
  何となく見てるのが嫌になって直ぐに病室出たけど、あのじーちゃんの浮腫んだ顔は今でも忘れられない。

689 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:43:50 ID:2KOUzehN0
  その後通夜やら葬式やら色々あって、じーちゃんの遺骨は墓に入った。
  暫くは家族もじーちゃんの事で悲しんでたが、暫く経ったらみんな普通になってた。
  じーちゃんの死に直面した俺はちょっとだけ大人になってて、人が死んだのにこんなにすぐ忘れられるのかって悲しくなったことを覚えてる。
  でも所詮俺も人間だった訳で、じーちゃんの事は頭の中から消え去っていった。
  みんな忘れてたんだ、じーちゃんの居ない家にも違和感感じなくなってた。
  ところがな、ある日いわゆる怪奇現象ってのが起こり始めたんだ。

691 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 14:48:34 ID:2KOUzehN0
  2階にはじーちゃんの使ってた部屋があるんだが、誰もその部屋には行かないのに何故か頻繁にその部屋の戸が開くようになったんだ。
  たてつけも悪かったから風とかじゃ開かないし、でも誰も開けてない。
  正直、ばーちゃん以外は怖がってたし気味悪がってた。
  中でも俺はチキンだったからそう言うのが本当に嫌だったんだ。
  そんな俺は今でも後悔し続けてるんだが、ある日こんな事をした。
  いつもの様に勝手にじーちゃんの部屋の戸が開いてたから、勇気を出して部屋に入った。
  やっぱり中には誰も居なかったけど、俺は死んだじーちゃんがやった事だって確信してたから、
  部屋の外にも聞こえるような声でこういった。
  「いい加減にしろよ! みんな気味悪がってんだよ、死んだんだったらとっとと天国か地獄かどっちか行けよ!」
  勿論返事が返ってくるはずも無く、俺は部屋を出ようとしたんだ。
  そしたら俺を呼び止めるみたいに急にじーちゃんの使ってたベッドの、頭の所にある引き出しみたいのがカタカタ言い出したんだよ。

694 本当にあった怖い名無し 2009/07/26(日) 15:01:01 ID:2KOUzehN0
  怖かったけど、何故か動けずに引き出しを見てた。多分10秒くらいカタカタ言ってたけど、急に止まって少しも動かなくなった。
  いつもの俺なら直ぐ部屋出たんだけど、何となく気になって、すっげぇ勇気出してその引き出しあけたんだ。
  そしたらな、ちっさい引き出しになんか色々入ってた。
  正確には覚えてないけど、ニコレット7箱くらいと、禁煙する方法みたいな題の本と、小さいメモ紙だったと思う。
  でな、それを見た俺はふと思い出したんだ、じーちゃんが死ぬ3日くらい前に話した事を。
  じーちゃんはヘビースモーカーだから、毎日煙草吸ってて。学校で肺がんの恐ろしさ見たいの勉強したから、じーちゃんに言ったんだ。
  「煙草止めてよ、肺がんになるから。じーちゃんが肺がんになったら、蝉捕まんないだろ」と。
  そしたらじーちゃんは「おう、分かった。××(俺の名前)の蝉、取ってやらないかんけんの。煙草やめろうわい」って言った。
  だから、ニコレット7箱買ってたんだ、しかも本まで。
  それ思い出した俺は何か急に申し訳無くなって、メモ紙も見た。そしたら、じーちゃんの字で
  「ニコレット 虫取り網 虫かご」って書かれてた。
  全部、全部俺のためだったんだ。そこで初めて分かった事は、じーちゃんは俺にこれに気付いて欲しかったんだって事。
  その後、倉庫の中を見たら真新しい虫取り網と虫かごが入ってたんだ。

  ものすっごい無駄に長い上にありきたりだし文才無くてごめん。
  でもこのとき俺は涙が止まらなかったんだ。本当に。
  じーちゃん本当にごめん、俺蝉取るの下手だから網もかごも買ってくれてたんだな。煙草も止めようとしててくれたんだな。
  本当にありがとう、俺絶対蝉取るの上手くなるよ。

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