スピリチュアリズム・ブログ

東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

おまけ:全身物質化現象とエクトプラズムの写真

2012-03-31 00:16:27 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 ひょんなことから幽霊週間になりました(笑い)。ついでに少し画像を。 有名な(そしてスキャンダルとして扱われることも多い)霊媒フローレンス・クックによる「ケイティー・キング」霊の全身物質化現象の写真です。白いベールの女性が「霊の姿」です。 繰り返しになりますが。 《フローレンス・クック(1856―1904)は、幼い頃から霊視などの能力を発揮していたが、15歳の時交霊会に参加し、テーブルのみならず自 . . . 本文を読む

【「幽霊」とは何ぞや】⑤霊姿現象の意義

2012-03-30 00:15:16 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 ぐだぐだと書いてきましたが、一口に「幽霊」と言っても、実に様々な現象があるし、その仕組みも起こる事情も多様で、なかなか簡単なものではないということです。要するに謎だらけ。事実は小説より奇なり、現実は理論や知性よりはるかに多様・複雑。 (幽霊現象を始め超常現象というのは、実に多彩で、いろいろと推理してみたりして面白いものですけれども、どうしても頭打ちというか袋小路というか、それ以上の情報が出て来な . . . 本文を読む

【「幽霊」とは何ぞや】④物理的心霊現象としての幽霊

2012-03-29 00:04:21 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
【生身をもって現われる霊】 柳田国男の『遠野物語』の中に、出現した女性の幽霊が立ち去る時に、囲炉裏の縁に置いてあった火箸にその衣の裾が触れ、火箸がくるくるっと回ったという記述があります。柳田はこの記述を現世とあの世がつながっていることの表現として高く評価していたと思います(メーテルリンクに似た表現があるという指摘もあるようですが)。 霊がそこに、生身とほぼ同じように出現する。まさしく「物理的心霊現 . . . 本文を読む

【「幽霊」とは何ぞや】③霊からのサインとしての疑似幽霊(下)「霊姿」

2012-03-28 00:21:53 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
【テレパシーに近い「霊姿」】 知っている死者(ごく稀には生者も)が、姿をもって目の前に現われるというものがあります。人間が「霊の姿」を目撃するケースで一番多いのがこのタイプではないでしょうか。(ただし愛する死者が姿を現わすのを「幽霊」と呼ぶことは少ないのではないでしょうか。) 特に多いのが、いわゆる「虫の知らせ」に近いもので、臨終時に、その人の姿が肉親によって目撃されるというケースです。このブログ . . . 本文を読む

【「幽霊」とは何ぞや】②霊からのサインとしての疑似幽霊(上)「心霊写真」

2012-03-27 00:04:54 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
【心霊写真】 心霊写真(あるいは動画)という現象も、たくさんあります。もちろん捏造も多いでしょうが、すべてがそうではないでしょう。 心霊写真には、大きく分けて2つのタイプがあります。 第一は、現実に何かがあって、それが写されるもの。 第二は、現実には何もないのに、写真(ネガや記録媒体)に画像が写っているもの。 第一は、現実に何かがあるので、撮影している人や同じ場にいた人が「何か」を見、それが写され . . . 本文を読む

【「幽霊」とは何ぞや】①幽霊ではないもの

2012-03-26 00:24:15 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 幽霊目撃談は、星の数ほどあります。「全部でたらめ、偽造、妄想、錯覚」と断定して済ませてしまう人も多いですが、それはあまりに粗雑な精神でしょう。他人様が体験していることに、わざわざ出張って「お前の体験は幻覚だ、お前の頭はおかしい」と言うとしたらこの上ない傲慢でしょう。 といっても、幽霊現象がすべて「霊の出現」だというわけでもありません。そのあたりを少し丁寧に分析してみることにします。一口に「幽霊」 . . . 本文を読む

物理的心霊現象について

2012-03-18 19:48:40 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 エクトプラズムの写真をアップしたので、物理的心霊現象について、少し基本的なことをまとめておきます。 (物理的心霊現象の種々相については、田中千代松編『新・心霊科学事典』潮文社に写真とともに詳しく書かれています。日本語で読める客観的かつ精緻な記録としては、ハリー・エドワーズ著『ジャック・ウェバーの霊現象』[近藤千雄訳、国書刊行会、絶版]があり、豊富な写真がついています。哲学的考察としては梅原伸太郎 . . . 本文を読む

死後の魂の行方、そして現世との関わり

2011-11-02 00:10:39 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 読者の方からご質問をいただきましたので、あまりすっきりしたものではありませんが、考えられることを書いてみます。 質問は次の2点でした。 ①魂というのはすぐに霊界に行くものなのか。それともしばらくこの世界に留まっているのか。 ②魂は守護霊として霊自身の意志で居続けることも可能なのか。 死後の魂のたどる道は非常に多様で、ひとつの決まったルートがあるとは言えないようです。 多様な情報から私の理解してい . . . 本文を読む

マイヤーズ通信による「魂の三つの種類」 その3

2011-10-26 00:08:17 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
◆霊的な人 《神の思想の具現者である「霊的な人」は地球開闢以来おそらくはほんの数十人ほどしかこの世に出現しなかった。神の思想が時のうちに流れ入り、肉体を持った人と交渉を持つ時、この種の霊的な人が他の人々と区別されるのは、神からの霊感の直接的な激しさをその霊のうちに留めているという点においてである。それゆえ、霊的な人だけが、その言動のうちに永遠の真理を表現しうる。彼は、その肉体が滅びた時、冥府に安ら . . . 本文を読む

マイヤーズ通信による「魂の三つの種類」 その2

2011-10-24 00:05:05 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
◆魂的な人 《あなたがたが第二番目の魂的な人にあたるなら、――言い換えると知的にも道徳的にも進歩した魂ということだが――意識の段階を登っていこうという意欲がある。そして、物質的実体に対する熱情は、ほんのわずかな例外を除いては燃えつきて灰となってしまっている。 魂的な人のうちのある者は地上に戻りたいと願う。そうでないとしても、どこか他の星に生まれて、なんらかの知的成果を達成したいと思うか、その星の生 . . . 本文を読む

マイヤーズ通信による「魂の三つの種類」 その1

2011-10-19 00:54:27 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 (ちょっとこの先、更新が間延びするかもしれません。一応お断わりしておきます。)//////////////////////////////// スピリチュアリズム霊信の中でも、情報量が豊かで、哲学的な内容を持つマイヤーズ通信ですが、その中には、さらっと述べながら、実はかなり重大なことを含意しているところが随所にあります。 そうした記述の一つ、「魂の三つの種類」について、見てみます。この見解は『不 . . . 本文を読む

「除霊」問題の難しさ (4)

2011-10-14 00:37:32 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 憑霊・霊障とその対処という問題は、理論的にはっきりと解明されているわけでもありませんし、人間の現実というのは実に様々なので、なかなか何かを言うことは難しいものです。 ただ、一般的には、心身健康で、低級で悪辣な考えを頻繁に抱いたりしなければ、むやみにそうした災難には遭わないでしょう。 《こうした存在〔未浄化霊〕は霊的欠陥のある男女にのみ憑依することをよく知っておかなければならない。自己中心的な人や . . . 本文を読む

「除霊」問題の難しさ (3)

2011-10-12 02:03:32 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 スピリチュアリズムの霊信が教える「憑霊・霊障」とはおおまかに捉えると次のような構図になると思います。(詳細は、カルデック『霊の書』第2部8章、モーゼズ『霊訓』第3節、第29節などを参照してください。) ・死後も低級・悪辣な欲望に囚われ続け、その仲間を探して地上をさまよっている霊もいる。 ・自殺や非常に不幸な死を遂げたため、通常のルートで霊界へ行けず、迷っている霊もいる。 ・それほど邪悪な性質では . . . 本文を読む

「除霊」問題の難しさ (2)

2011-10-10 01:01:20 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 難しいのは、「未浄化霊による憑霊ないしは霊障と“見える”現象」が、本当に霊的問題なのか、精神病・神経症による妄想なのか、はっきりと判別できるものではないことです。霊能者は「見ればわかる」と言うかもしれませんが、それを客観的に証明する手段は現在のところありません(複数の霊能者による「二重盲検法」を行なえば、信憑性のあるデータが出るかもしれませんが、それを行なう研究者も霊能者 . . . 本文を読む

「除霊」問題の難しさ (1)

2011-10-07 00:15:57 | 高森光季>スピリチュアリズム霊学
 九州で「除霊中に少女が死亡」という事件がありました。痛ましい事件です。 (時事通信)「滝行」で女子中学生死亡=傷害致死容疑で僧侶ら逮捕-熊本 あまり擁護するつもりはないし、火中の栗を拾うのもちょっと何ですが…… ただ、唯物論、霊否定の「権威」の尻馬に乗って、「霊だの除霊だの言っている頭がおかしいやつだからこういうことが起こるんだ」と嘲罵している人たちには、「ちょっと待 . . . 本文を読む