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【2ちゃんねるのスピリチュアリズム】その45 見守ってくれる

2012-02-07 00:10:16 | 高森選>2ちゃんねるのスピリチュアリズム


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712 名前: 1/3 2006/07/03(月) 06:00:38 ID:Palwd3xZ0
  始めて書き込みますのでご容赦を

  父が再婚した年の冬、家計を助けるため新聞配達をしていた中学生の兄が猫を拾ってきた。
  寒い中に1匹だけ道路脇に捨てられていたというその子猫は息も絶え絶えで
  自力でミルクを飲む力さえ無くなっていた。
  当時貧乏だった私の家ではペットを飼う余裕なんて無かったのもあるのだろう
  継母は顔を少し顰めて、兄に猫を捨ててくるように言った。
  「俺が面倒見るから!」
  温厚だった兄が大声を出すのをわたしはその時初めて聞いた。
  その剣幕に押されたのか、自分で世話をするならと継母はしぶしぶ了解した。
  わたしは猫が飼えるんだと嬉しくなりこう言った。
  「にゃーさんの名前はにゃーこがいいなあ」
  兄は困ったような泣いたような笑顔を浮かべると、わたしの頭をくしゃっ、と撫でた。
  今思うと兄は、その子猫が助からないことをうすうす感じ取っていたのだろう
  結局子猫を飼う事はなかった。

713 名前: 2/3 2006/07/03(月) 06:03:07 ID:Palwd3xZ0

  子供心に納得のいかなかったわたしは、事あるごとに「にゃーさんを飼いたい」と、兄を困らせた。
  そんなわたしに兄は画用紙にわたしと猫の絵を描いてくれた。
  わたしのために精一杯描いてくれたであろうその絵を、絵で誤魔化されたと、バカなわたしは
  ろくすっぽ見ずにくしゃくしゃに丸めて捨てた。
  「ごめんな」
  涙を貯めて立ち尽くしているわたしの頭に手を置いて、申し訳なさそうにくしゃっとしてくれた兄。
  兄は早朝の新聞配達に出かけたまま戻ってこなかった。
  配達を急いでいたらしく、いつもは使わない車道を横切った時に車に轢かれたらしい。
  兄の机の上のわたしが捨ててしまった絵と、新しく描きなおそうとしていたのだろう
  描きかけのままの絵を見て兄が急いでいた訳を知り、泣いた。

714 名前: 3/3 2006/07/03(月) 06:05:13 ID:Palwd3xZ0
  あれから20年、大きな病気も怪我も無く、わたしは結婚した。
  家庭に入ったわたしには娘も出来、その娘は猫を飼い始めた。
  2人目が出来たこともあって産婦人科に行こうと、猫と一緒にじっとベランダを
  見ていた娘がふいに
  「おかーさんにゃーこがもう一匹いる、しらないおにいちゃんも」
  わたしには見えませんでしたが直感しました、それは亡くなった兄とにゃーこだと。
  あの頃のわたしと同じような年になった娘が、あの頃には飼えなかった猫と一緒にいる姿が
  嬉しくて見ているのでしょう。
  結局娘が兄たちの姿を見たのはその時だけですが、時々風も無いのに娘の髪が
  乱れている事があります、まるで兄が頭をくしゃっと撫でてくれた時みたいに。
  今でも見守ってくれているのだと、そう思っています。

  読みにくい文章ですみません、最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

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197 名前: その1 04/05/06 18:51 ID:3sYe4byJ
  今から10年以上前に体験した不思議な話です。

  母が10歳の頃、両親(私の祖父母)は離婚していて
  母を含む4人の子供達は、父親の元で育ったそうです。
  「凄く貧乏だったけど、楽しかった」
  「私ら子供達は、みんな父ちゃんが大好きやった」

  色んな話をしてくれた最後は、いつもこう言い
  私が生まれる10年前に亡くなった祖父を
  いつも思い出して、涙を流していました。

  爺ちゃんの話をして、泣き出す母を見ていると
  「お母さんは会いたがってるのに、なんで爺ちゃん来てくれないんやろ?」
  そう思うようになり、それから毎晩、寝る前に
  「爺ちゃん、お母さんに会いに来て下さい」と
  手を合わせてお願いする事が習慣になりました。

198 名前: その2 04/05/06 18:51 ID:3sYe4byJ
  それから1ヶ月ぐらい経ち、いつも通り寝る前にお願いをして
  手を合わせた後、目を閉じて眠ると
  夢の中に、写真でしか知らない爺ちゃんが現れて
  私の側に座ると、買い物袋いっぱいに入ったポン菓子を食べながら
  「心配せんでも、ワシ、ちゃんと見てるから」
  と、笑顔で言い、私にもポン菓子を分けてくれました。

  夢から覚めそうになった時、爺ちゃんは私の頭を撫でて
  「今度、お母さんにカラメル焼き作って貰い。
  あの子の作るのはコゲかけてるけど、美味しいから」
  そう言って、私は目を覚ましました。

  起きてスグ、台所に立つ母親に夢の話をすると
  そのまま座り込み、子供みたいにワンワン泣き出し
  「お父ちゃん、ありがとう・・・ありがとう」
  ずーっと繰り返し呟いていました。

  その後、ポン菓子は爺ちゃんの好物で
  カラメル焼きは、一番最初に爺ちゃんが母に作り方を教えたお菓子で
  何度作ってもコゲるのに、爺ちゃんは「美味しい」と食べてくれてたそうです。

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