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【2ちゃんねるのスピリチュアリズム】その25 む、目から汗が

2011-10-15 00:07:35 | 高森選>2ちゃんねるのスピリチュアリズム

 2題。

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271 本当にあった怖い名無し sage 2009/10/08(木) 00:38:30 ID:w2fNiBAv0
  私がまだ19歳だった頃。
  毒親に育てられた私は寂しさと虚しさでいっぱいだった。
  ある時、偶然今の旦那に出会った。
  私は、生理不順が酷く病院では妊娠しずらい身体だと言われていた。
  病院を変えても本格的に不妊治療をしないといけないと言われた。
  でも、まだ私は結婚する訳ではないしどうでも良いと思っていた。
  旦那は自由な人で私が知らない事を沢山教えてくれる人で
  デートも勉強してる感じでとても楽しかった。
  ある日、この人の子供を産めたらどんなに幸せだろうと考え始めた。

  ドライブデートで遠出をする事が多く、通る道にはお地蔵様にお花を添えてあるのも見かけた。
  私の親のような人が子供を放置してたのだろうかと、つい考えてしまっていた。
  旦那が綺麗な桜が咲く公園の前に車を止め、少し歩こうと言うので公園の中に入っていった。
  時間は深夜2時過ぎだったと思う。
  ピンクの服をきた女の子がブランコで遊んでいた。
  こんな時間に可哀想にと思い話しかけようとしたが、旦那が「誰もいないじゃないか」と言う。
  でも、私には見えるし泣いてる女の子を見ると、まるで昔の自分を見ているようで
  旦那の注意も聞かずに女の子に近づき話しかけた。

272 本当にあった怖い名無し sage 2009/10/08(木) 01:06:08 ID:w2fNiBAv0
  「どうしたのかな?誰かと喧嘩しちゃったかな?」
  女の子は涙を流しながら私の顔色を伺うように
  「お母さんが私の首をギュッて締めるから怖いから逃げてきたの
  お願いだから、お母さんにココにいるって言わないで」
  私は旦那の目も気にせず、女の子に自分の親の事を話した。
  子供が出来にくい事や、こんなに可愛い女の子が産める貴女のお母さんが
  羨ましく、妬ましい事も、次に生まれ変るなら勇ましい男に生まれたいとか。
  女の子は「私と一緒だね」って涙をためて私に笑いかけた。

  どうやら、女の子は私と一緒でお兄ちゃんは大事にされるけど
  自分は大事にされず、男だったら…と思う事が多かったようだ。
  私は、女の子にどの位ココにいるのか聞いてみた。
  女の子は解らないと言う。

  私は女の子に貴女は死んでいるんだといえなかったので
  「私は子供が欲しい、男の子でも女の子でもどっちでもいい。
  とにかく欲しい。良かったら私の子供になってくれないかな?」
  女の子は私の顔をジーっとみて
  「本当にいいの?私の事嫌いにならない?そばに居てくれる?」
  昔の自分と重なってしまいブランコを持つ女の子の上から握って(手には触れなかった)
  「貴女が望むならずっと一緒にいる。一緒に暖かいご飯食べよう。
  料理得意じゃないけど頑張って練習するから。誕生日には美味しいケーキを食べよう!」
  女の子は「さつま芋が大好きなの!いっぱいさつま芋のオヤツ作ってくれる?」
  「もちろんだよ!焼き芋だってスイートポテトだってなんだって」
  女の子は嬉しそうに私のお腹を見て「私ね、カッコイイ男の子になって守ってあげるから」
  と、言い残し消えていった。
  旦那は、女の子が最後に言い残した言葉だけ聞こえたらしい。

273 本当にあった怖い名無し sage 2009/10/08(木) 01:14:21 ID:w2fNiBAv0
  次の年、桜が咲き始めた頃、とても愛らしい男の子が産まれました。
  とても甘えん坊で、女の子と間違えられては「僕は男の子なのに!!」と怒り
  家の中では「僕ってママに似てるから間違っちゃってもしょうがないよね嬉しぃ~」
  と、ニヤニヤしながら一緒に作ったスイートポテトを食べる息子を見て思い出した事でした。
  もちろん、息子の大好物はさつま芋を使った料理やお菓子です。

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770 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:14:48 ID:aFLRHW85
  俺の妹さ、俺が17の時死んだのよ。今からもう8年前。
  まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟も猫かわいがりしてたね。
  でも、元々病弱でさ、ちっちゃくてさ。
  でも、めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも、泣くんだよ。
  「兄ちゃん、兄ちゃん」って。いっつも俺の後ついてくんの。
  街にあるケーキ屋のショートケーキが大好きでさ、一週間に一回ぐらい、バイト代で買ってやってた。
  食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて…

  妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして中学校で弟拾って即効病院に行った。

  色んな機械つけて、妹は寝てた。
  おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ…」って、なんかじいちゃんに拝んでるし。
  「シノを連れてかんといて!お願いや」って、じいちゃん、妹生まれてすぐに亡くなってる。
  シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。
  俺が行って「シノ!シノ!!」って呼ぶと、意識が戻った。

  「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」
  「いっぱい買って来てやるから死ぬな!寝るな!おきてんだぞ!」
  って、俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。
  でも、妹死んじゃったよ。
  俺がショートケーキ買って来て、病室のドア開けると、妹が笑ってて、
  「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」
  って、一口食わしたら、
  「おいしいー…ありがと、にいや」
  って、笑って目を閉じてソレっきり。
  すぐに、ピー―――――って、機械が。電気ショックとかやっても無駄だった。


771 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:15:35 ID:aFLRHW85
  棺おけに入るときに、気に入ってた、おかんが作ってやった紺色の、フリルのいっぱいついたドレス着てた。
  ばーちゃんが作ってやったお手玉もいれてやった。
  お気に入りのテディベアも入れてやった。
  俺、一年ぐらい立ち直れんかった。
  壁にさ、誕生日に妹がくれた「にーやん達の顔」って絵があってさ。
  まだ六歳だから下手糞でさ、でも、兄弟で笑ってんの。
  俺と一番上の兄貴の間で、カチューシャ付けた妹が笑ってる絵。
  もう、ソレ見るたびに泣けて来るんだよ。

 でも、我が家でな、ちょっと不思議なことが起きるようになったのはそれからなんだ。
  夜中に、ばーちゃんの部屋から声がすると思ったら、ばーちゃん(ボケてなくて、霊感あり)が、
  「あぁ、じーさん、紫乃連れてきてくれたん。そう、その服気にいっとんのな、あぁ、そうかそうか、これて嬉しいか」
  障子の隙間から見ると、ばーちゃんが笑ってんの。相槌まで打ってさ。
  テーブルにお茶とジュースまで出してさ。
  妹の好きな、地元の古い店が作ってる瓶のサイダー。
  俺、ついついばーちゃんの部屋あけちゃった。
  そしたら、ばーちゃん、慌てもせずにさ「ヒロトー、じいちゃんとシノがそこに来とる、挨拶せぇ」
  って、俺にまでお茶出すし。
  「これ飲んだら、かえるとこまで帰りんさい」
  って、ばーちゃんは笑ってた。

  まぁ、それくらいは序の口。

  おかんが台所で、弟のおやつにホットケーキ作ってたら、作っといた一皿の、一枚の半分だけが無くなってんだって。
  歯型ついてて。どう見てもシノの口の大きさでさ。
  「あの子、ホットケーキも好きやったからなぁ」
  って、ばーちゃんもおかんも涙してんの。
  あとは、家に居るときに、シノの声を聞いたことは、全員ある。
  おとんが、「きっと、この家が好きで出て行かないんだろう」って言ってたな。


772 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:16:25 ID:aFLRHW85
  で、就職するからって東京で一人暮らし始めた。
  その頃、好きな女もできて、告白しようか迷ってた。
  ある日、夢ん中、妹とよく行った公園で、二人でベンチに座ってた。
  「にーやんは、あの人すきなの?」
  おかんが作ってやったフランス人形みたいなドレス着てさ、妹が笑ってんの。
  向こう側のベンチに、俺の好きな人が座って、本を読んでて、それを指差しながら。
  「うん」
  って、俺が答えると、
  「大丈夫、シノが何とかしたげる」
  って笑ってた。

  んで、しばらく経ったある日さ、その女の人から告白されてしまった。
  それから、そのまま今に至るってわけで。
  結婚して、しばらく経って、実家に、シノとじーちゃんの墓参りに行った時、墓前でさ、俺の奥さんが言うんだよ。
  「そういえばね、不思議な事があったの」
  「なに」
  「あなたに告白する前にね、不思議な子にあったの。
  新宿で買い物してたら、ちっちゃい女の子に声をかけられてね、紺色に白いフリルのドレス着てて…
  でね、『おねーさんは、にーやんのこと好きですか』って言われたの。
  『にーやんってだれ?』って聞いたら、『大丈夫ー、おねーさんは、にーやんのお嫁さんになる、うちのにーやんもおねーさんの事好き』って
  言って、どっかに消えちゃったの。でね、その子が居なくなった後、不思議なんだけど、あなたの顔が頭に浮かんだの」
  「…シノ…」
  しか、思い当たる所は無い。
  そのことを、嫁に話すと、嫁は「まさかー」って笑ってたが、実家に戻って、茶の間に飾ってある、妹の写真見て、
  「この子!!」って、驚いてた。
  あぁ、シノがくっつけてくれたんだ。


773 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:17:47 ID:aFLRHW85
  で、またしばらくして、嫁が妊娠。
  でも、ちょっと危なかった。
  ある日、病院で、嫁の看護しながら、眠っちまった。
  そしたら夢に、またシノが出てきた。
  「にーや、おとーさんになるの」
  「そうだね」
   また、公園だった。今度は俺の横に、腹が大きい嫁が座ってた。たまごクラブ読みながら。
  「シノ、にーやの子供、守る」
  って言って、
  嫁も、「お願いね」って言ったら嫁の腹の中に入ってっちまったよ。
  むしろ、消えたの方が正しいのか。
  目が覚めて、朝、嫁にその事を話したら、嫁も、同じ夢を見てたらしい。
  で、嫁も「お願いっていったら、おなかン中入ってっちゃった」って笑ってて…

  無事、生まれました、我が子。

  健康な、女の子です。今年三歳になります。
  しぐさが、妹に似てます。
  笑い方とか、喋り方とかね。あと、性格とか、好きな物とか嫌いなものとか。
  っていうか、妹の生まれ変わりだろうな。
  っていうか、俺、親ばかになりました。
  麻雀も、パチンコもやめたし、家にも早く帰るようになったし。

  俺の実家に帰ると、もう、皆、猫っ可愛がり。
  ばーちゃん大興奮。
  おやじ、初孫の為にデジカメとデジタルビデオカメラ買いました。
  おかん、連れてくと離しません。

  とても元気で、いたずら盛りの我が娘、元気に育てよ。

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