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【雑報】最近の宇宙論は素人には理解不能「極小ブラックホール、地球を毎日通過?」

2011-06-04 18:48:53 | 高森光季>その他

「極小ブラックホール、地球を毎日通過?」ナショナルジオグラフィック ニュース
Ker Than/May 27, 2011

 《極小のブラックホールが、“宇宙の幽霊”のように日々地球を高速で通り抜けている可能性が明らかになった。なお、人体に影響はないという。
 ……極小ブラックホールの振る舞いは、深宇宙に存在する恒星程度の大質量ブラックホールとは極めて異なるという。
 およそ乗用車1000台分の質量がある極小ブラックホールだが、サイズは原子よりも小さい。大量の物質をのみ込むことはない代わりに、多くの極小ブラックホールでは、原子やより大きな分子が捕らえられ、周囲を回っている可能性がある。原子核の陽子が電子を捕獲し結合するのとほぼ同じ現象である。
 この現象にちなみ、周回する物質を持つこの極小ブラックホールは「Gravitational Equivalents of an Atom(GEA)」(原子の重力等価物質)と命名された。》

 「車1000台分の質量」を持つものが毎日地球を通過している?!
 ハア、面白いけど、素人には訳がわかりませんwww
 まあ、まだあくまで仮説なのでしょうが。

 もう最近の宇宙論は、素人にはじぇんじぇんわからないものになってきていますねw
 まあそもそも量子物理学自体がわからない。

 ところでこういう理論というのは、どうやって「真」とされるのか。
 たぶん、
  ①理論的に導かれ、それ自体に矛盾がない
  ②未解明の現象をうまく説明できる
  ③他の理論(対抗理論を除く)と一定の整合性がある
  ④実験によって検証可能である
 というようなところでしょうか。③までなら「有力な仮説」で④なら「真」。

 別に科学をくさすつもりはないのですが(自然科学は一定領域では「真」だと思っています)、この④に関して、いささか疑義が生じる場合があります。
 というのは、この「実験」は、必ずしも「何度でも繰り返し検証でき」「誰がいつやっても同じ結果が出る」ということではないらしいからです。どうも非常に有力な仮説が出た時、数度それを裏づける実験(観察)データが出れば、「真」とされてしまう場合があるらしい。
 たとえばビッグバン仮説についても、支持するデータがいくつかあるものの、矛盾するデータもあるらしい(たとえば「ビッグバン理論では説明できない古い巨大な銀河が多数発見される」)。だからビッグバン説はまだ仮説であるわけですけれども、一部の学説に関しては、矛盾するデータがあるにもかかわらずなし崩し的に「真」とされているものも、どうもなきにしもあらずらしい。
 こういった話は『七つの科学事件ファイル―科学論争の顛末』(H・コリンズ&T・ピンチ著、福岡伸一訳、化学同人、1997年)とか『背信の科学者たち ― 論文捏造、デ-タ改ざんはなぜ繰り返されるのか』(W・ブロ-ド&N・ウェ-ド、牧野賢治訳、講談社ブルーバックス、2006年)などに出てきますが、「都合の悪いデータが破棄ないし無視されることがある」らしいのです。
 さらに面白いのは、懐疑的な実験者が行なうと「黒」になり、信奉的(こんな言葉はないかw)な実験者が行なうと「白」になることがある。仮説に対して「そうに違いない」と思っている実験者のデータは、当人がトリックをしていなくても、肯定的なものになるけれども、逆の場合は逆になる、ということです。

 これは超心理学の「実験者効果」「山羊-羊効果」と呼ばれる現象と同じです。実験者や被験者がESPやPKに対して肯定的な見解を持っていると、実験は比較的成功する。しかし、逆の場合は、ぼろぼろに失敗する。超心理学ではこういった疑義を防ぐために、かなり厳密な「二重盲検法(double blind test)」をします。実験をする側も、被験者となる側も、前もって情報を知らされず、徹底的にニュートラルな状態で実験が行なわれます。
 こうした徹底性は、実は案外、科学や医学ではなされていないことがあります。たとえば医薬実験でプラシーボ(偽薬)との並行試験を行なう場合に、薬を渡す医者や、その医者に薬を渡す実験者が、「完全にどちらが偽薬かわからない」状態になっているかどうかは、保証されていない場合があるそうです。科学でも、「その仮説を信じているか否か」を厳密に区別して実験が行なわれるわけではありません。(こうした厳密性において、超心理学の多くの実験はおそらく最高のレベルだったでしょう。)
 ちなみに、「常温核融合」は、肯定的な実験者は有為のデータを出し、懐疑的な実験者は偽と判定したようです。そしてこの仮説と実験は、以後「オカルト」と同じようなタブーとされました。また、外科手術は、執刀者と患者が肯定的な見解を持てば持つほど成功率が高いというデータもあります。一般の医療行為も同様でしょう。

 まあ、だから、盤石に見える科学も、ところどころにはかなりやばい部分があるということで、気をつけなければいけないでしょう。もっとも、現代は唯物論圧力が基底にあるので、たとえばダーウィンの進化論のような穴だらけの仮説でも「素晴らしい説」とされ、TVに「ダーウィンがきた」などというタイトルがつけられたりしている状況ですが。

 ……と、なんの話だかわからなくなったw
 こういう宇宙物理学というのでしょうか、量子力学的宇宙論というのでしょうか、それはそれで、素人にはよくわからないものの、面白そうではあります。ただそれはあくまで仮説の域を出ないものであって、「宇宙でわかっている部分は4%、観測できる部分は14%(?)、あとの8割は不明」とのことですから、まだまだ先は長いのでしょう。
 とはいえ、こうした「素人にはわからない宇宙論」ががんがん進んでいくおかげで、それらと生命現象や精神(心理)現象との間の乖離はますます拡がっていきそうですね。宇宙全部を統合的に理解することなど、ますます「むりぽ」になっていくような気がします。

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