希望の轍

ふと妙な感覚がした。
先日、実家に帰った帰りに最寄り駅から電車に乗り込んだ時だ。
なんだろう？この感覚？
眩しいような、ドキドキする様な．．．

あぁ。思い出した。
思春期の頃の感覚だ。

中・高生の頃この電車に乗るという事は、都会への出発を意味していた。
未来への期待や夢が、この電車に乗る時に渦巻いていた。
風景も車両も駅舎もかわったが、同じ駅同じ時間がその頃の感覚を運んで来た。

あれから20年以上。
遠い昔の様な、それでいてつい昨日の事の様な。

今はどこで、それを感じているのかな？

そして20年後、僕はどこで今の感覚を思い出すのかな。