墨田区にある平屋の一戸建。
築50年は経っているようにみえました。
道より2メートルぐらい低くなっている土地に建っていて、窓がちょうど道路の高さと同じぐらいでした。
一カ月に1回通るかどうかなのですが、なにか気になるところがありました。
その日はいつものように車ではなく自転車で通りました。
どうみても10年は誰も住んでない感じでした。
写真を撮ろうと、自転車にまたがったままカメラを向けると、ファインダーの中の窓に人影が見えたような気がして、慌ててカメラを外して、撮影の許可もらおうと思い、自転車を置いてその家へ近づいていったのですが。。。
その家に下りていく道がない。。。周囲を歩いたのですが。。。ない。。。どう考えても道路の横の斜面を下りて行くしかないのですが、斜度は45度以上普通に下りていくこはできない。。。
諦めて、自転車のところに戻って、その家の窓を見たら。。。波板がはめ込んであって中の人がいても見えるわけはない。。。見間違えだと思って自転車に乗ってその場を離れました。
それから2時間ほどして、帰り途にその家のところへ。
もう日が暮れそうな時間で。。。
道路のところに止まって家の方を見ると。。。波板と斜面の間に
波板が透けて見える。。。男性がわたしと反対の方をみて立っていました。
なにか悲しげに。。。
それから2週間後にそこを通ったときに。。。家は取り壊されて平地になっていました。
土地は10坪ほど。。。あの男性は見えませんでした。。。
空家が無くなってしまうのが悲しかったのでしょうか。
わかりませんけど。。。