心霊世界の実相を伝えること、それが私に与えられた使命だった。
見開きのページに書かれたメッセージ、不思議大好きのわたしにとっては読む前から
ワクワクする言葉です。
目に見えないもの、化学的に証明できないものは存在しないということは、わたしは、
ないと思います。
以前にも書いたことがあるのですが、小さい頃に住んでいたいた家が、古木に囲まれた
佐竹藩の家老の古い屋敷で、わたしは、庭の樹の精霊たちと遊んでいました。
大きな梅の樹には、鮮やか五色の中国服を着た精霊たちが棲んでいましたし、タイサンボクの
樹には、ひょろりと背の高い男の人が、モチノキの洞には、おばぁさんが、いつも座っていました。
わたしは、樹の精霊がいる庭が普通のことでしたから、別に不思議とも思っていませんでした。
今から思えばとても賑やかな庭でしたね。
家自体も不思議いっぱいの造りでした。不思議というよりある意味、気味のわるいと言ったほうが
正解かもしれません。
なかでも、裏庭に在った畳二畳ほどの平べったい石は、仕置きに使われたとか、石の横の池は血刀を
洗ったとか、聞くたびに怖かった思い出があります。
そのためかどうか、あの家に住むことで不幸になってしまった人たちが、確かにありました。
わたしの家族も含めて。
化学で証明できない不思議は、絶対に存在しています。と、わたしは、信じています。
さぁ、今日から佐藤愛子さんの不思議な世界へ行ってきま~す。感想は後ほど。