「荒野の天使ども」 ひかわきょうこ

舞台は西部劇に出てくる、牧場があってカウボーイがいたり、保安官がいたり。
ブーツに銃のウエスタン調の格好で、酒場で騒いで銃の早撃ちとか。そんな時代です。

主人公は８歳のそばかす赤毛でみつ編みの女の子ミリアム。
そして各地を転々と渡り歩く１７歳の不良青年３人組のリーダー的存在の黒髪のダグラス・茶髪のカード・金髪のジョエル。彼らは孤児院育ちなど天涯孤独で今まで自力で生きてきたので腕も立ちます。
ミリアムを引き取って面倒をみている美人な２７最の牧場主のグレース。
グレースがずっと思い続けている２９歳の連邦保管官・ヒュー。
・・・が主な登場人物です。

ミリアムは小さい頃に母親を亡くし、父と二人で旅をしながら暮らしていたのですが、父親が酒癖が悪いどうしようも無い人だったので、幼い頃からミリアムはしっかりとして、口も達者で空気も読めて気が利いてとても子供とは思えない感じの８歳です。
それに、元々の運動神経の良さ・勘の良さ・度胸が加わって、
みんなと一緒に極悪人をやっつける話です。

ミリアムは父が死んで、グレースに引き取られました。
ダグラス達はひょんな事からミリアムと出会い、まんまと牧場で働く事になります。

グレースの事を気に入って、手に入れようとしている街の有力者で悪いヤツからグレースを守る為に奮闘している内にいろいろな事件に巻き込まれてしまいます。
最後は事件も無事解決です。

父や母を亡くした事のトラウマなのか、子供らしく素直になる事が出来ずに、がんばってグレースを守ろうとするミリアムやミリアムに関わった青年達（特にダグラス）の心の変化なども描かれています。