この本を読まずして税法を語ることはできません。著者は、いわずと知れた税法の権威者、金子宏東京大学名誉教授です。税と税法についての「金言」が満載です!
★条文や算式の本源的な意味を知りたい・・・
税の問題を解決しなければならない人の多くは国税庁のサイトなど、条文と算式が羅列された情報に悪戦苦闘されていることでしょう。そんなとき、この本を読めば疑問が解決すると思います。
この本では「税法の大前提」と「条文の行間」が説明されています。
「税とは?」という根本的命題からスタートし、わが国の税制の発達、税法全体の体系や位置づけを述べた後に、各税法の骨格が説明されています。専門書としての崇高さと詳細さを保ちつつも、簡潔明瞭で専門外の人でも読めるというのがこの本の素晴らしいところです。しかも、それでいて内容は奥深いのです。
日常生活やビジネスにおいて当然として認識していた、つまり、仕方なしに受け入れてきた税に関する事柄の根本的説明が随所でなされており、その「金言!」には頭から冷水を浴びせられたような心境になるでしょう。
分厚い本ですのでとても数日では読めませんが、繰り返し読むに値する本であるのは間違いありません。
この本は、100年経っても「不朽の名著」として読まれ続けているでしょう。昭和から平成の税制、そしてその後の税制への変遷を理解するために必要不可欠な文献として残ることでしょう。