猫ライフ206日目。
去年の9月、住まいのすぐ側で、たみぃとその相棒の白いのにエサやりをしていたところ、しばらく地方へ長期出張ということになり、悩んだ末、彼らに避妊手術だけは受けてもらおうと決意。でも何をどうするのかがよく分からず、しばらく悶々うろうろとした末、やっと市役所の担当窓口にたどりつき、アドバイスをしてくれるボランティアさんを紹介してもらいました。
ボランティアさんは手慣れています。
わたしに病院の都合を確認せよと指令を出し、次いで猫捕獲の段どりに入りました。
有難いことに全面的に手伝っていただけるようです。
エサやりをしている夜が確実、ということで車で来ていただきました。
可能ならば2頭一度に捕まえましょうと、ケージと捕獲器を持ってきてくれました。ケージはともかく、捕獲器というのは初めて見ました。細長い金属製のケージで、空の時は片手で持ち運べる程度の重さ。奥にフードを置いて、猫がそれを求めて入り、フードの手前の床板を踏むと出入り口の扉が閉まるという仕組みです。
捕獲器もケージも閉じ込めるための物だからちょっと恐ろしげで、こんなので捕えられたらトラウマにならないか、などと心配したんですが、今なら、猫の捕獲、保護の必需品だと分かります。
さて、こちらです、と現場にボランティアさんを案内すると、いつものように待ち構えてる白と三毛。白なんてごろにゃんでスリスリなので、私が思わずひょいと抱き上げると、「あら、だっこできるの?」と驚かれました。
で、白い方は、ケージの中に入れたフードを食べ始め、落ち着いた頃(お尻を落として食事に専念しだした頃)に扉を閉める。三毛は捕獲器で、かなりあっさり捕まりました。閉じ込められたのに気付いたら、猫は当然暴れます。この時、大きいオスなどで暴れ方が激しいと、捕獲器の柵にあたって擦り傷をつくったりする、というのも後々学ぶのですが、当時は何しろ初体験なので、「捕らわれた!」という白と三毛のショックが伝わってきただけで、わたしは少々辛いおもいでした。
彼らはそんなに激しく暴れませんでしたが、にゃおんにゃおんと抗議の鳴き声をあげ続けます。
「布で覆って暗くしておけば鳴きやみます。それじゃ。」と、ひと仕事終えたボランティアさんは帰り支度。
そこではたと気付きました。
え?この猫たち、ひと晩うちに置くの?
そうです。病院は閉まってる時間だから、それしかないのです。
なんとなーく頭のどっかで、うちはペット不可なんだから、ボランティアさんが預かってくれたりしないかしら~?と甘い考えを抱いていたわたくし。
今なら、外にいてどんなウィルスを持ってるか分からない猫をいきなり屋内に入れるなんてできない、というのは良く分かるんですが。
その辺り、きちんと話をしてアレンジしなかったことを心から悔みつつ、でも、夜じゃないと、特に三毛には会えない確率が高かったので、捕まえるためにはその時間帯しか想定できなかったし、結局他に選択肢がなかったってことで。
しかし、ケージと捕獲器に入れっぱなしで12時間近くだなんて、大丈夫なんだろうか?
トイレは?
いやいや経験豊富なボランティアさんが状況を見てくれたんだから、大丈夫なんだろう。
ぐるぐるする頭でケージと捕獲器を自室に運び込みました。
三毛の捕獲器にはボランティアさんが貸してくれた布、白のケージには使ってなかった布団カバーをかけて、とりあえずベランダに置いてみました。
しかし、鳴き声はさっぱり止まず、ベランダから高らかに隣近所に響き渡ります。まるで、ペット不可住宅に動物を置いている以上の悪行をわたしが働いているかのように聞こえます。
あの頃は、夜の間ベランダを開けて網戸にしていました。ということはクーラー使っていなかったのですね。今年と比べて今ちょっと愕然としましたが、それはさておき。
これはまずい、ということで室内に入れてみましたが、鳴きやむことはなく、そしてわたしは眠れないままに時間だけは刻々と経っていきます。あんまりにゃあにゃあいうので、トイレに行きたいとか?などと思うと心配になります。
その内、三毛はおとなしくなってくれました。しかし白の方が、しきりに三毛に何か訴えているような、と思って見たら、ケージの隙間から手を出して、かけてあった布をすっかり落としていました。しかも三毛の方の布まで落とそうとしている。
白は鳴きやまず、わたしは、いっそ室内に放すか?でも、朝になって、捕まえることができず、病院にも連れて行けない、という可能性を考えると……などと無駄に考え眠れない。そして隣近所迷惑をおもうといたたまれない、せっかく捕まえたけど、もう外に返しちゃおうか、とまで思い詰めました。
結局眠れないままに朝になりました。
モウロウとしたままタクシーを呼んで、まだにゃあにゃあいってる白のケージと三毛の捕獲器を乗せてもらい病院へ。
今月いっぱい語りそうな勢いのまま、ツヅク。
捕獲器内の三毛(後のたみぃ)
キャリーバッグの上は、たみぃの巣になりました。押し入れの中にも別宅あり。
ちょっと、そこにお座りなさいな。
去年の9月、住まいのすぐ側で、たみぃとその相棒の白いのにエサやりをしていたところ、しばらく地方へ長期出張ということになり、悩んだ末、彼らに避妊手術だけは受けてもらおうと決意。でも何をどうするのかがよく分からず、しばらく悶々うろうろとした末、やっと市役所の担当窓口にたどりつき、アドバイスをしてくれるボランティアさんを紹介してもらいました。
ボランティアさんは手慣れています。
わたしに病院の都合を確認せよと指令を出し、次いで猫捕獲の段どりに入りました。
有難いことに全面的に手伝っていただけるようです。
エサやりをしている夜が確実、ということで車で来ていただきました。
可能ならば2頭一度に捕まえましょうと、ケージと捕獲器を持ってきてくれました。ケージはともかく、捕獲器というのは初めて見ました。細長い金属製のケージで、空の時は片手で持ち運べる程度の重さ。奥にフードを置いて、猫がそれを求めて入り、フードの手前の床板を踏むと出入り口の扉が閉まるという仕組みです。
捕獲器もケージも閉じ込めるための物だからちょっと恐ろしげで、こんなので捕えられたらトラウマにならないか、などと心配したんですが、今なら、猫の捕獲、保護の必需品だと分かります。
さて、こちらです、と現場にボランティアさんを案内すると、いつものように待ち構えてる白と三毛。白なんてごろにゃんでスリスリなので、私が思わずひょいと抱き上げると、「あら、だっこできるの?」と驚かれました。
で、白い方は、ケージの中に入れたフードを食べ始め、落ち着いた頃(お尻を落として食事に専念しだした頃)に扉を閉める。三毛は捕獲器で、かなりあっさり捕まりました。閉じ込められたのに気付いたら、猫は当然暴れます。この時、大きいオスなどで暴れ方が激しいと、捕獲器の柵にあたって擦り傷をつくったりする、というのも後々学ぶのですが、当時は何しろ初体験なので、「捕らわれた!」という白と三毛のショックが伝わってきただけで、わたしは少々辛いおもいでした。
彼らはそんなに激しく暴れませんでしたが、にゃおんにゃおんと抗議の鳴き声をあげ続けます。
「布で覆って暗くしておけば鳴きやみます。それじゃ。」と、ひと仕事終えたボランティアさんは帰り支度。
そこではたと気付きました。
え?この猫たち、ひと晩うちに置くの?
そうです。病院は閉まってる時間だから、それしかないのです。
なんとなーく頭のどっかで、うちはペット不可なんだから、ボランティアさんが預かってくれたりしないかしら~?と甘い考えを抱いていたわたくし。
今なら、外にいてどんなウィルスを持ってるか分からない猫をいきなり屋内に入れるなんてできない、というのは良く分かるんですが。
その辺り、きちんと話をしてアレンジしなかったことを心から悔みつつ、でも、夜じゃないと、特に三毛には会えない確率が高かったので、捕まえるためにはその時間帯しか想定できなかったし、結局他に選択肢がなかったってことで。
しかし、ケージと捕獲器に入れっぱなしで12時間近くだなんて、大丈夫なんだろうか?
トイレは?
いやいや経験豊富なボランティアさんが状況を見てくれたんだから、大丈夫なんだろう。
ぐるぐるする頭でケージと捕獲器を自室に運び込みました。
三毛の捕獲器にはボランティアさんが貸してくれた布、白のケージには使ってなかった布団カバーをかけて、とりあえずベランダに置いてみました。
しかし、鳴き声はさっぱり止まず、ベランダから高らかに隣近所に響き渡ります。まるで、ペット不可住宅に動物を置いている以上の悪行をわたしが働いているかのように聞こえます。
あの頃は、夜の間ベランダを開けて網戸にしていました。ということはクーラー使っていなかったのですね。今年と比べて今ちょっと愕然としましたが、それはさておき。
これはまずい、ということで室内に入れてみましたが、鳴きやむことはなく、そしてわたしは眠れないままに時間だけは刻々と経っていきます。あんまりにゃあにゃあいうので、トイレに行きたいとか?などと思うと心配になります。
その内、三毛はおとなしくなってくれました。しかし白の方が、しきりに三毛に何か訴えているような、と思って見たら、ケージの隙間から手を出して、かけてあった布をすっかり落としていました。しかも三毛の方の布まで落とそうとしている。
白は鳴きやまず、わたしは、いっそ室内に放すか?でも、朝になって、捕まえることができず、病院にも連れて行けない、という可能性を考えると……などと無駄に考え眠れない。そして隣近所迷惑をおもうといたたまれない、せっかく捕まえたけど、もう外に返しちゃおうか、とまで思い詰めました。
結局眠れないままに朝になりました。
モウロウとしたままタクシーを呼んで、まだにゃあにゃあいってる白のケージと三毛の捕獲器を乗せてもらい病院へ。
今月いっぱい語りそうな勢いのまま、ツヅク。
捕獲器内の三毛(後のたみぃ)
キャリーバッグの上は、たみぃの巣になりました。押し入れの中にも別宅あり。
ちょっと、そこにお座りなさいな。