とある夜のことです。
私が夕飯の支度をしていると、電話がかかってきました。
父が空豆の皮を剥いてくれてたので、私が出ました。
私「もしもし」
声「〇〇さんですか?」
私「どちら様?」
声「アケミです」
出た時から違和感があった声。これは男の裏声じゃないですかね。
声「xちゃんいる?」
xちゃんとは父の下の名前です。
私「どちらのアケミ様ですか?」
声「アケミって言ってもらえばわかるわよー」
だから、お前男だろ!
一応父に、アケミちゃんから電話ですけど、と相手に聞こえないように小声で聞いてみました。
父「アケミちゃん?知らないよ」
父が定年退職してもうずいぶん経つし、父はアケミちゃんがいるようなお店にも何十年と行ってないです。
私「知らないと申しております!」
そのまま受話器を置こうとすると、受話器から「知らないと言われても…」みたいな裏声が聞こえてきましたが、無視して電話を切りました。
うちの苗字から入ったとこを見ると、ただのいたずら電話じゃないでしょうね。たぶん、詐欺の電話だったのでしょう。
アケミだけど、うちのツケが溜まってるから払ってちょうだい、忘れたなんて言わせないわよー!とか。
しかし、バレバレだったよ、アケミちゃん。男の裏声ってすぐに分かったよ。受話器を置いた途端、大爆笑しました。
その後、父に話すと、父も大爆笑でした。
もっとうまくやりなよー。
友達が「笑いを届ける善意じゃない?」と言ってたけど、マジか(笑)
確かに最近家の中でもなんだか暗い感じがしてたもんな。おかげさまで笑わせていただきました(笑)
ていうか今どきアケミちゃんて名前で、引っかかる人いるのかな?