「私って自分に甘い性格だよな」と思いつつも改善できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
しかし、自分に甘いと感じる基準は人それぞれであるため、周囲から見ればそこまで甘いとは思われていない場合もあれば、周囲から見ても改善した方が良いと思われている場合もあります。
そこで今回は、一般的にみて自分に甘い人とはどんな人のことを言うのか、また自分を甘やかし続けるとどうなるのか、自分に甘い性格を改善する方法について解説していきます。
自分に甘いと自覚している方、もしくは人から「あなたって自分に甘いよね」と指摘された経験がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
■自分に甘いかどうか判断する際のチェックリスト
「私って自分に甘い?それとも、そこまで気にする必要はない?」と判断に迷う方は、以下に挙げるチェック項目に自分がどれくらい当てはまっているかで判断してみましょう。
・面倒なことは後回しにする
自分に甘い人は、自分の好きなことを最優先し、嫌なことや面倒なことは後回しにする癖があります。
例えば、複数の仕事を頼まれた場合、締め切りが近いものや重要度の高いものから取り掛かる事が一般的です。
しかし、自分に甘い人は自分の好きな仕事や楽な仕事から取り掛かるのです。
面倒なことを後回しにした結果、将来どのような影響が出るのかということをあまり深く考えていないのでしょう。
疲れがたまっている時や体調がすぐれない時には、家事などを後回しにして休息をとることも大事ですが、普段から毎回面倒なことを後回しにしていると、他人から「あの人は自分に甘い人だ」と思われる可能性が高いです。
・簡単にあきらめる
物事を簡単にあきらめてしまうのも、自分に甘い人の特徴です。
例えば、資格取得のために勉強を始めても、ほんの少しつまずいただけで「もう無理!」となって努力することをやめてしまいます。
また、上司に「昇進試験を受けてみないか」と打診された時なども、「自分が受かるわけない」という考えから、挑みもせずに最初から逃げてしまうパターンも良く見られます。
簡単にあきらめる・逃げる、を繰り返していては成功体験が得られるはずもないため、永遠に自分に自信が持てないままです。
すると、人生の大事な判断が迫られる局面でも、どうやって逃げ切ろうかということばかり考える人間になってしまうのです。
・お金にルーズ
自分に甘い人は、お金にルーズという特徴もあります。
たとえ生活費が苦しくても、「欲しい」と思ったら買わずにはいられません。
その結果、生活に困窮する状況に陥ってもなお、「何とかなるだろう」「家族や友達から借りればいいや」と楽観的です。
返せる目途もないのに借金を繰り返していれば、周囲の信用を失って「気付けば独りぼっち」という将来も容易に想像できます。
生活保護費をギャンブルにつぎ込むような人は、自分に甘い人の象徴とも言えるでしょう。
・言い訳が多い
自分に甘い人は、自分が悪者になることを嫌うため、他人からミスを指摘されたり責められたりしそうな状況になるとすぐに言い訳をします。
例えば、書類の不備を指摘されて、「私は、○○先輩の指示に従っただけです。」と、誰かのせいにして自分は悪くないことを強調する人を見て、イライラした経験がある方もいるのではないでしょうか?
また、試験の点数が良くなかったのは自分の努力不足であるにもかかわらず、「体調が優れなかったからだ」などと言い訳する人もいます。
言い訳が多くなる理由としては、自分の非を認めたくない・怒られることを極端に恐れる・他人に失望されたくない、といった心理が働くからだと考えられます。
■「自分に甘い人」には成長が見込めない!?
「自分に甘い人」は、周りの人からすれば時に多大な迷惑を被ることもあるでしょうが、本人にとっては決して悪いことばかりではありません。
嫌なこと・面倒なことは後回しにして好きなことを最優先する、欲しいものは後先考えずに手に入れる、というような性格のため、自分に厳しい人よりも格段にストレスが少なく過ごせるでしょう。
しかし、言い訳ばかりして自分の非を認めなかったり、やりたくないことを他人に押し付けたりといったことを続けていれば、その内誰からも信用されなくなって孤独に陥ってしまう可能性もあります。
また、自分に甘い人は大した努力もせずに諦めたり最初から挑戦することを辞めたりしてしまっているので、成功体験をほとんど得られません。
つまり、それ以上の成長は一切見込めないということです。
「やろうと思えばできるけれど今はタイミングを見はからっているだけ」と言い訳をしていつまでも行動しなければ、結局は無駄な時間を過ごしているだけです。
自分に甘いまま生きていった場合の未来を想像した時に、「このままでは駄目だ」「変わりたい」という気持ちがあるのであれば、できることから改善していくことをおすすめします。
■自分に甘い性格を改善する方法
「自分に甘い性格を改善したいけれど一体何から始めたらいいの?」という方もいるでしょう。
そんな方は、以下の方法を参考にしてみてください。
・自分に甘いと自覚している事柄を書き出す
自分に甘い性格を改選するためには、まずどのような場面で自分に甘くなるのかを把握することが大切です。
仕事や勉強、家事、ダイエットなど、様々な状況を振り返ってみて、「あの時、自分に甘い選択をしてしまったな」という瞬間や、過去に人から「自分に甘いよね」と指摘されたことをメモに書き出します。
併せて、なぜその選択に至ったのかという心理についても考え、整理して書き出すと自分の癖や行動パターンがよく見えてくるでしょう。
・周囲の協力を得る
自分に甘い人は、一人だとすぐに楽な方に逃げてしまいがちです。
しかし、一緒に頑張ってくれる仲間や応援してくれる人がいれば、その甘えを払拭できる可能性があります。
周囲からの協力を得るためにも、家族や友人に目標や頑張りたいと思っていることを伝えてみましょう。
例えば、ダイエットに挑戦する場合、「〇ヶ月で〇キロ痩せる」と宣言し、周りからサポートしてもらうのもおすすめです。
・考える前に行動する
「失敗するのが怖いから」あるいは「努力が無駄になったら嫌だから」というような理由から、自分に甘い選択をしてしまう方もいるでしょう。
しかし、やる前から良くない結果を想像したり失敗した時のリスクを恐れたりしていては、何もできません。
挑戦する前に色々な事を考えすぎてしまって足を踏み出せないでいる人は、失敗することも勉強だと考えトライしてみてください。
行動を起こすことが何よりも重要で結果は二の次と考えれば、ぐっと気持ちが楽になるになるでしょう。
・あえて厳しい環境に身を置く
困った時にいつも助けてくれる家族や仲間がいるなど、恵まれた環境にいるとついつい人任せになって自分に甘くなりがちです。
そんな時は、あえて自分を助けてくれる人のいない厳しい環境に身を置いてみてはいかがでしょうか?
例えば、実家を出て一人暮らしをする、または甘えられる人がいない場所に引っ越す、といったように甘えたくても甘えられない環境を自分で作りだします。
そうすることで、何事も自分の力で乗り越えようという気持ちが芽生えてくるはずです。
今回は、自分に甘い人の特徴や自分を甘やかし続けることのリスク、自分への甘さを改善する方法について解説しました。
仕事や人間関係など、何かとストレスが溜まる現代では、日頃頑張っている自分へのご褒美として、たまに贅沢をするなどして自分を甘やかすことも大切です。
しかし、常に自分の好きなことだけして、やりたくないこと・苦手なことからは言い訳をつけて逃げるといった甘やかし方をしていると周りに迷惑をかけるばかりか、自分の将来の可能性まで狭めてしまう結果になりかねません。
もし、「自分に甘い性格を直してなりたい自分に近づきたい」と感じているのであれば、まずは甘えが出やすいシーンや自分の思考パターンなどを振り返ってみて、同じことを繰り返さないための対策を取るようにしましょう。
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