短いブログ物語
物語 「 羽衣 」 5-3
海が好きな雄太と絵本が大好きな綾子ーーー
子供ならではの、
現実と物語の世界を行ったり来たりしながら成長していく二人の日々に時を刻む音など聞こえない。
図書室で絵本に見入る綾子の横で雄太がちょっかいを出したり独り言をつぶやいたりしている。
小学一年の雄太は読書のふりをするのも得意だった。
「いつも同じ本ばかりだね」
「そう、この本が一番好きなの、私の宝物」
綾子のお気に入りは「天の羽衣」の絵本だった。
その絵をのぞき込んだ雄太が言った。
「ねえ、その女の人綾子ちゃんみたいだね、ちょっと似ているよ」
「ほんと?ほんとに似てる?」とうれしそうに笑う綾子。
何度も何度も読み返し、
私もいつかこの素敵な羽衣をまとった天女になりたいと、
綾子は夢見ていた。
二人の家からすぐ近くに松林があり、
その先の砂浜から海へと続く景色はとても美しい。
まるで「天の羽衣」の絵本の中のそのものだった。
小さな綾子の想いがどんどん膨らんでいく。
天女様はきっとこの松林で美しい羽衣の舞いを舞っていたに違いないと思った。
松林、天女、羽衣、綾子、
そして松林を抜ける風。
いつしか、
天女になった綾子は「天の羽衣」の絵本の中をさまよいながら物語の中の風になる。
ある日、
いつものように海を眺めていた雄太がふと振り返った松林、、、
、
、
、
続くーーー
読み直すといつもなんだかおかしいと思う部分がいくつもあるのですが、うまく表現できないもどかしさ、、、
でもまあ、
ド素人が自分で一番楽しんでいるんだからこれで良しッ!
続きの枝葉を半分しか考えていないので、また数日後にアップしようと思っています。。。
ありがとうございます♪
何より、つづきがとっても気になります!(*^^)v
・・・つづきが気になる物語を(も)お作りになる微風さん・・・とっても素敵です!!\(^o^)/