ブログ物語
物語 「 羽衣 」 5-3...2
「あ、羽衣? 天女様? 羽衣だ」
あっけにとられて見つめる雄太。
松の陰に羽衣をまとった天女様の姿を見た小学一年生の雄太の目がくぎづけになる。
松林を抜ける風に美しい羽衣が揺れている
わあ、なんてきれいなんだ、、、
その美しい姿に、
そうだ、あれはきっとあの絵本の天女様に違いない、
と思いながらくいいるように見ていたが、ちょっと不思議に思った。
あれ?天女様ってあんなに小さいのかな?
なんかすごくちっちゃいな?
そうかやっぱりあの絵本の中の天女様じゃないんだ、、、
だって天女様がこんなところにいるわけないし、ここはいつも僕が来る砂浜だしね!
え~誰なんだろう?
雄太がのぞき込むように見つめていたその時、
あ、、、、
羽衣が風に飛ばされて舞い上がった!
そして、
小さな女の子が松の陰から飛び出して羽衣を追いかけていく。
それを見た雄太がビックリ!
あれ、あ、あれ? 綾子ちゃん?
え、天女様は?
あれは綾子ちゃんだ!
じつは、、、
綾子が母親のきれいなショールを持ち出して、絵本の中の「天の羽衣」の気分を楽しんでいたのだった。
ところが、舞い上がった羽衣が松の枝に引っ掛かってしまった。
手が届きそうにもない高い枝先で風に揺れている羽衣を綾子がしょんぼりと見上げている。
雄太はというと、
あまりにも驚いてしまいその様子をただ呆然と見ている。
急いで綾子ちゃんのもとに駆け付ける事も、
飛んでいく羽衣を追いかける事も忘れて、、、
口をポカンと開けたままの雄太だった。
続くーーー
magucup-funnydayさんありがとうございます!
自分では気が付かないだけでこういう感情って意外と早いんですよね♪
孫たちも観察?させてもらいながらイメージ膨らませています(^^♪
思い出しました^^ゞ
こういう時、男の子はどういった行動に出るのか、、、
himesijimiさんのご推察どおり、物語の始まりはそこからでした♪
うまく展開させられるかわかりませんが楽しく四苦八苦の「羽衣」の物語をご覧いただきありがとうございます(^^♪
その後の綾子と雄太と、美しいショールの行方が気になります。