アルミスコップの首折れ対策のために補強具を製作しました。部材を仕入れて
加工時間は3時間ほど、1個あたりの原価180円でした。ステンレスパイプ
13ミリ、厚み0.8ミリで、非常に硬いために穴開けは曲げる前に慎重に行い
ます。今回はアルミ側にボルト穴1個、木製の柄側に2個としました。全体は
僅かに湾曲加工行っており、パイプ曲げの作業は絶妙な加減が必要で、最も難
しい工程になります。最後に塗装ですが、今回はカースプレーで済ませています
が、製品化では硬化剤入りのウレタン塗装が必要です。
この補強具を装備したアルミスコップの画像です。中国製の安価なスコップに装備し
たのですが、雪掻き作業などで邪魔になるようなことは全くありません。視覚的にも
脆弱だった首が強力に補強されていることが判ると思います。
こちらは左から国産のアルミスコップ、補強具付き中国製スコップ、普通の
中国製スコップを並べた画像です。赤い柄の国産品は3200円、中国製は
1200円ほど、大きな価格差ですが、首の脆弱性に差はありません。よっ
て、国産のメリットはほとんど無いと云っても過言ではないのです。強いて
云えば柄が長く取っ手がお洒落程度です。当方の考案した補強具は曲げの耐
性は50キロあります。つまり、アルミスコップの首に50キロの負荷に耐
える力が追加されたことになります。
良く見ますと、補強具のないアルミスコップは無防備に見えるのは当方だけ
でしょうか?例えば、雪をブロック状に取り込むには「てこの力が」利いて
しまうのは避けられず、細い首に相当な負荷が掛かってしまいます。それが
金属疲労となってヒビ割れが生じ、あっけなく破壊を迎えるのです。
普通の作業でも常に首折れの可能性が高いのですから、50キロの耐圧を得
る補強具が必需品となるのは当然でしょう、特に高価な国産なら尚更に。