「壊り幸ー(くーりしぇーうぇー)」(=壊れ幸い)。
「物を壊してしまったり、何かを作るのに失敗するなど、失敗したことが、逆に幸いし、活かされることもある」、「失敗したことをいつまでもくよくよせず、失敗をばねに未来を開け」という意味。日本のことわざである「失敗は成功のもと」、「怪我の功名」、「災い転じて福となす」と似ている。
ここでは、失敗作が人に受けて新たなものが生まれた例を紹介する。
例えば「柿の種」は、あられを作るための金型を誤って踏んで壊してしまって、変形した金型で焼いたら、「柿の種みたい」だということで、柿の種という名前で商品化した。
それから、世界ふしぎ発見~京都の中の台湾、台湾の中の京都~に出てきたフランスのお菓子「タルト・タタン」。
りんごを煮詰めすぎて焦がしてしまったが、それにタルト生地をかぶせてフライパンごとオーブンで焼いたら、それがおいしかったので、新たなスイーツとして売り出すことにした。
あと、こういうのも「壊り幸ー」って言うのかな?いちゃもんを付けられたことによって、形を変えたものが反響を呼んで広まったという例をあげる。
「味噌かつ」は、客が串かつに味が薄いといちゃもんを付けては調理中の土手鍋(味噌味が利いた名古屋の鍋料理)に串かつを突っ込んで食べたことがきっかけで誕生した。
「ポテトチップス」は、アメリカでレストランで出たポテトに「厚すぎる、もっと薄く切れ」とクレームを付けた客がいて、少し薄く切って作り直しても「まだ厚すぎる、もっと薄く切れ」と言ったものだから、最終的には思い切り薄くスライスしてカリカリに仕上げて出すと、その客は喜び、そのレストランの新たなメニューになった。のちに、ポテトチップスというおなじみのスナック菓子として広まった。
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