ところで、「肺活量をはかる」の「はかる」を漢字で書くと「量る」それとも「測る」それとも「計る」?
"肺活量を量る"
"肺活量を測る"
"肺活量を計る"
上記三つをグーグルでフレーズ検索して比べてみた。まず「肺活量を量る」で検索したら、「もしかして『肺活量を測る』」っていうやつが出てきた。ヒット件数は「測る」>「計る」>「量る」の順に多かった。「量る」もそこそこあったが、やはり少なかった。
肺活量は息を思いきり吸って思いきり吐き出した量のこと。息(空気)は目に見えないが、一応体積を持った量なので「量る」を使うのも正しいと言える。「測定する」という意味合いで「測る」も使える。身体に関することには「測る」を使うのが多いイメージ。「計る」も多く見られる。「肺活量計」を使うからね。
結論を言うと「量る」「測る」「計る」どれでもいいらしい。
肺活量を量る装置のことを「スパイロメーター」という。日本語で「肺活量計」ともいうが、肺活量以外にも測定できるものがあるため、「スパイロメーター」と呼ぶのを好む医療関係者が多い。「スピロメーター」ともいうが、これは英語のspirometerの「i」の発音が二重母音又は単母音と二通りあるためである。但し、実際の英語の発音は「スパイラミター」又は「スピラミター」に近い(oにアクセントを置く)。
「Spir(o)-」は「息」「呼吸」を意味するラテン語に由来する接頭辞。英語のaspiration(気音)、イタリア語のsospiro(ため息)などの単語から「吐く息(呼気)」のイメージがあったが、吐くのも吸うのもひっくるめた「息」「呼吸」という意味だそうだ。
スパイロメーターと言うと飲酒運転の取り締まりで息をフーってやってアルコール濃度を測る器具のことかなと思ったこともあったけど、あれはアルコールチェッカーというもので、スパイロメーターとは言わないらしい。
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