糸山志泉〜展示のご案内など

作品展示のご案内用ブログです。
過去記事では武蔵美通信についても書いてます。

日本画6スク後半

2011-06-21 05:21:39 | 日本画6
一昨日無事終了し、昨日家に戻りました。

後半3日間は前半の1.5倍早回しのような日々。
ま、いつも日本画のスクってそうですわね。

今回よくわかったのは、大下図をばっちし練ることがどれだけ大切か、ということ。
J先生のこんなお言葉をふと思い出しました↓
「大下図で表現できないものを本制作で表現できることは無いんです。
『描きたい絵は私の頭の中にあります』というのでは形になりません。」
そう言われたらやるしかない、と前半の3日間でかなり本気で大下図にとりかかったお陰で、
下地作りの時も、制作している時も、大下図が大活躍しました。

後半はH先生が主に指導してくださり、2日目にはJ先生、S先生、U先生、W先生と次々に見て回られてました。
それぞれの先生からコメントの嵐。
的を得たことを指摘されますから、ドキドキやグッサリ、がーん、と心乱れる時もありつつ、学生同士で励まし合いながら無事に後半も終了しました。



今回の自分自身のテーマは春の草むらで、目的は3つでした。
風景画としての遠近感ではなく、3,4歳くらいの子どもの視点で表現したい
クロッキーのような自由な線とリアルに描く部分とのバランスを考える
そして、時間内に完成させること

いろんな草をたくさん描きいれて、ドローイングのボリュームを出して、箔使いの作品にどれだけ対抗できるものかというのもねらいでした。

制作中気をつけたのは、
青と黄色のエリアの面積と入り方、隅々まで描いてあげること、見てほしい場所が前に出るよう線描を取り入れてみる・・・
とにかく手を止めないで作業を続けて間に合わせるのに必死でした。





んー、結果、この作品が今の自分を象徴しているなあ、というのが自身の感想です。
そして、東先生の『草むらを描くということは空気を描くことに等しい』という講評がしっくりきました。
いつもどこに行っても空気が描きたくなる自分がいたのを思い出しました。

今後のテーマとして考えたのは、
もっと線の研究をしてみよう、モチーフにぐっと迫って絵を描いてみる、
でしょうか。

あとは、
本制作に入ってからも、エスキースをもう一度考えることが必要だということ、
1つの作品ばかりに手を入れるのではなく、いくつか平行して進めていく方が、より客観的に作品をみられるのを忘れずに。
・・・
いろいろ考えるときりがないけれど時間もないです。
日本画4と6の通信課題に早速とりかかりましょう~。




岩絵の具の色彩の奥深くまで吸い込む力はすごい!
完成といいたいけれど、手直ししたい部分もあり。
またしばらくしたら出して眺めてみようかしら。