今朝息子が初めて雪を感じる姿を見て、額縁屋さんのことを記しておこうと思い立ちました。
卒業制作の時からお世話になっていた東京の額縁屋さん。
昨秋に旅立たれたと知り、その悲しみの深さからいかに支えられていたのかが分かりました。
この気持ちをここにアップすることで感謝の気持ちが天まで届けばと思います。
とにかく出来上がった作品を渡せば、何も言わなくても好みの額をつけてくださる方でした。
額自体が主張すぎることもなく、作品そのものの美しさを引き出す額装はまさに職人技でした。
沢山の素晴らしい作品を額装されていたので、作品を持ち込む時はいつも緊張したものでした。
そして今思えば、額装よりも額縁屋さんに作品を観ていただくことが大切だったようです。
卒業以来、育てていただいたことに深く感謝しております。
その気持ちと共に、年末ご自宅にお供えをと苺をお送りしました。
何となく額縁屋さんには苺が合うなあという感じがしたので生物ですがお送りしたのでした。
昨晩お返しのお品と共に頂戴した奥様からのお手紙には、
苺は最後まで口にしたがった果物だったと書かれていました。
そうだったのかと合点がいくとともに悲しみで涙が止まりませんでした。
何となく繋がっていく。
そんな何となくという力を養うこと、
そしてその力が観る人ともいつかどこかで共鳴するところがあれば、
というのが絵を描くことの目的だと気づきました。
額縁屋さん、素敵なメッセージをありがとうございます。
今日は仕事始めの日。
ということで、春に向けて準備を進めて参ります。
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