糸山志泉〜展示のご案内など

作品展示のご案内用ブログです。
過去記事では武蔵美通信についても書いてます。

【真十鏡】のご紹介(2020年4月制作)

2020-05-04 02:22:00 | 地域
先日イマヲカシさんこと今岡寛之さまの物々交換キャンペーン企画で【真十鏡】にご興味を持っていただき、イマヲカシさんの作品をお贈りしたら、作品とご感想をブログ記事にしていただきました。


ありがとうございます✨



今回の作品制作では、ミニ色紙の色は琉球のフクギから生まれる黄色のイメージが強く、和紙を染めるところから始まりました。

一緒に染め上げた琉球の水色和紙を念のためにミニ色紙サイズで切り出した残りの和紙から、ジャストサイズの綺麗な紙片が生まれていました。
これに制作しよう、
と棒絵具から絵皿に色を出し、
最初に筆に取った色は群青色でした。
写真絵皿の上部の色です。

左側にある和紙に描画しました。


この和紙から雲と天使の梯子のイメージがあったので、丁寧に追っていき、その後星のようなドットを記しました。
シンプルに、終了!と筆を置きました。
出来上がった作品を台紙となる和紙に載せてみて、台紙の色の意味が分かりました。

まるでどこかの世界地図を広げているような、空の月よりもずっと向こうのどこかから眺めているような図、とても静かで、ドットがそれぞれの街を示すかのような客観的な要素にもみえてきました。
とても『今』の印象が強い一方で、同じ星なのかも判らない大陸の地図のような、何層にも重なった感じがしました。
星々は星座のように繋がっていますが、線で結ぶという断定的な要素は必要ないのも心地良いものでした。
静と動を一度に味わうような作品でした。



【真十鏡】を制作させていただくと、ここにあるということの美しさに心震える瞬間が多く、豊かな時間に感謝の念が絶えません。

ありがとうございました✨




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