善はただいま反抗期真っただ中。
幼いころのあの爆発的な笑顔はいずこへ。
例えば、あの保育園の運動会、組体操。
いがぐり頭の小さな善。
「おとん、おかん!見ようてよー!」
「次のは、すごいけー!びっくりじゃけー!」
「見ようてよー!!」
福山から引っ越ししたばかりで、かわいらしい方言で叫ぶ善。
爆発的な笑顔で。
最近の善は、スマホを見たまま気のない返事。
善:「はいはい」
笑顔を見たい親は会話を引き延ばす。
おかん:「はい、は一回!」
善:「しつこい」
はい、すいませーん。
学校は楽しいのかい?
部活では体を動かせない毎日だけど、嫌じゃないかい?
腰は痛いのかい?
文化祭の準備は進んでいるのかい?
毎日、幸せかい?
親は質問が100万個くらい心にひしめいている。
でも、善とて、いつもポーカーフェイスではないのだ。
子供のようにふざけて、楽と笑いあう善。
おちゃらける善。
最近読んでいる本を見せてくれて解説する善。
疲れて寝ているおかんに、「大丈夫か」とベッド脇に座ってのぞき込む善。
そんな善にはあの笑顔がある。
曇った梅雨空から突然現れる晴れ間。
爆発的な笑顔。
そして、親は俄然、元気になる。
よく考えると、楽のときも同じ。
楽の突発的笑顔に心がパーっとなったっけ。
経験してわかっていることなのに、
親はすぐに忘れちゃう。
辛かったことはすぐに忘れて、幸せなことは初めてのように喜ぶ。
親って、変なのー。
おかん
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