本を読み終わったあとの時間が好きだ。
次の本を読み始めるまでの間、
読み終わった本の世界を引きずって
しばらくはその世界に心が浮かんだままになる。
その本の世界がもう終わってしまったことに
ちょっとした寂しさを感じたりしながら。
良い本だったなあ。
ああ、読み終わってしまったなあ。
なんて思いながら。
Fredrick Backman著 "A Man Called Ove"を読み終わった。
妻を亡くして、
悲しみの中で一人過ごす頑固者のOveの日常が
隣に引っ越してきたイラン人妊婦さんとその家族と関わるうちに
どんどんと騒がしくなっていく。
そのうち、猫とも暮らし始めて、
いつの間にかOveの周りには、楽しい面々が集まっていた。
心温まるご近所さんストーリーだった。
Oveと猫は毎日、テラスハウスの周辺を見回る。
空き巣に荒らされているといけないから。
私のご近所にも、この二人組が見回りに来てくれると嬉しい。
見回る一人と一匹の後ろ姿を見ながら、
にっこり笑いたい。
夕暮れ時、
お隣のおじいちゃま、おばあちゃまの声が
窓の外から聞こえてきたので、
私もベランダに出てご挨拶。
しばらくの間、涼風に吹かれながら、世間話。
「涼しくなったね」
「トンボが飛んでるね」
「今日も一日が終わるわね」と。
そのうち、蚊が寄ってきたので、
みんな、慌てて家に入った。
私のご近所さん。
さて、次の本はどうしましょう。
ちょっと怖そうなミステリーにしましょうか。
おとんのおすすめの本にしましょうか。
読みたい本が山積みだ。
家族が帰ってくるまで
次の本の世界へ行ってきます。
9月26日 おかん
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