楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

特別な栄養素

2023年10月16日 | 2023年日記
のんびり者の長男善、
最近はバイトや運転免許講習で大忙し。
いつ音を上げるかと見ていると、
なかなかどうして踏ん張って乗り切っている。
こうして人は成長していくのだろう。
おとんと二人、微笑みつつ見守っている。

それが先日、ぽっかりと何の予定もない日があった。
コーヒーを飲みつつ、
リクライニングシートに脚を伸ばして座って、
テレビを見つつゲームして。
そして、一言。

「何もしないことでしか摂取できない栄養素があるんだよね。
 それを今、取り込んでいるところ。
 満たされる~!!」

善の主成分が判明した。
何もしないことでしか摂取できない栄養素。
何もしないことも大事なことなのだね。

庭を何気なく散歩していると、
どこからともなく秋の香りがしてきた。
香りのもとを探したくて、
鼻をくんくんさせながら庭をぐるりと歩いていくと、
裏のお家のお庭に金木犀を発見!
小さい秋見つけた。

10月16日      おかん







危険なくらい元気

2023年10月12日 | 2023年日記
庭につやつやしたナスが二つ成っている。
あと少しで収穫できそうだ。
裏に回るときゅうりが一本収穫できそう。
植え替えしたい苗が二つあるし・・
ちょっと元気のない紫陽花が心配だし・・・

庭仕事がしたいのだけれど、
今、庭先には、危険なくらい元気なやつらがいて、
なかなか庭に出られない。
やつらの名前は「蚊」。
なんだか夏よりも元気な気がする。
秋になって過ごしやすいなあって思っているのは
人間たちだけではないみたい。

水をあげに庭に出ていくと
喜んで寄ってくる。
牛が尻尾で虫を避けるように
手をぶんぶんと振ってみるけれど
やつらはひるむことなく、寄ってくる。
「わーい!わーい!刺しちゃうぞ~!」と声が聞こえてきそう。

今日も水をあげた後、玄関に逃げ戻って、
ふと玄関先の鏡に顔を映してみたら、
おでこに蚊が一匹。
思わず「ビタン」とおでこを叩いて、
「いてて」となるという
漫画のようなことをしてしまった。

キク科の花も綺麗に咲きだしたし、
パンダスミレも元気。
蚊に追い回されながら、
花の写真を撮る秋の夕暮れでした。

10月12日      おかん

あと3枚

2023年10月07日 | 2023年日記
台所のカレンダーをめくり忘れていた。
9月の分をはがして、気が付いた。
今年のカレンダーも残すところあと3枚。

善の大学受験に翻弄された1月2月。
4月は社会人楽と、大学生善の新しい出発の月だった。
6月は私が1つ年を重ねた月。
みんなでケーキを食べた。

今年の夏は記録的に暑かった。
そして今は秋。
涼しい風が吹くようになった。

秋と冬。
季節も残りあと2つ。

時の流れはあっという間で
心が追いついていかないこともある。
だからこそ、一日一日と
平凡な日々を暮らしていきたい。
平凡な日々の中に
ちょっとした楽しみがあれば、もっと良い。

昨日は、ちょっと楽しいことをしてみた。
善のバイト先に、おとんとこっそり行ってみたのだ。
善には内緒で。
にぎやかなイギリス風バーで
ハーフパイントのビールを注文。
おとんはノンアルコールで。
ちらちらと厨房に見え隠れする善の野球帽を
おとんと二人で覗き見て、
顔を見合わせて笑いあった。

仕事あがりの善にメールをして驚かせた。
「なんと、おとんとおかん、バイト先にいるんだよ~」
そして一緒に帰宅。
「え~!!何してんの?びっくり!!」
と善もちょっと嬉しそう。

平凡な日々を色付けする
ちょっとした、いたずらでした。

10月7日      おかん





秋めく

2023年10月05日 | 2023年日記
ここのところ雨模様の日々だった。
一雨ふるたびに
朝晩がひんやりと秋めいていく。
今朝はおとんが「寒い寒い」と起きてきた。
善は、長袖Tシャツを出してきた。

駅まで歩いていくと、
木々が連なり芝生の広がるちょっとした小道がある。
野良猫ちゃんもこの小道が好きで
いつも何匹か昼寝をしている。
木々の中に一本、大きな柿の木がある。
枝には、たわわに柿の実がなっていて、
遠くからでも柿色が綺麗に見える。
駅に出るたび、この柿色に秋を感じる。

家のわきに彼岸花が咲いた。
ある日、ひょっこりと顔を出していて、
こんなところに!と驚いた。
彼岸花を見ると、昔住んでいた岡山の川辺を思い出す。
毎年秋になると、川岸の土手に、
一直線に並んで彼岸花が咲くのだ。
土手の緑色と、彼岸花の赤い色が、とても美しかった。

今日も本を読んでいると
急にさーっと雨が降ってきた。
空を見ると、遠くのほうは日が差しているのに
頭上は灰色の雨雲で覆われていた。
きっと通り雨だろうと思ってみていると、
みるみるうちに激しい降り方になっていった。
勢いよく降って、しばらくするとあがった。
空気がまたひんやりしてきた。
今晩も少し冷えるのだろうか。

夏掛けだけではちょっと足りないようなので
みんなのベッドに毛布を置いておこう。
今日はぬくぬくと寝られますように。

10月5日     おかん


ウロコの台所

2023年10月03日 | 2023年日記
今朝はせっせとアジの骨抜きをしていた。
台所に椅子を持ちこんで、
腰を落ち着けて、集中。
この集中している感じが気持ちいい。
瞑想に近い心持ち。

釣りの釣果をおとんは一人で綺麗にさばく。
タチウオを7尾とアジをたくさん、
一人で黙々とさばいていた。
でも、アジの骨をピンセットで抜くのは
私の方が得意。
なので、おとんが一仕事を終えた後は、
バトンタッチで私が黙々とがんばったのだ。

私が一仕事を終えた後は
またまたバトンタッチでおとんが皮をはぐ。
こうして、山盛りの切り身の出来上がり。
昆布じめにして、両隣のご近所さんたちにおすそ分け。
食べていただいて、ありがとうございます。

一仕事を終えたあとの台所は大変なことになっている。
一面、ウロコにまみれて、まるで模様のよう。
白く光るウロコ模様。
爪でひっかくとはがれていくウロコの台所。

よく見ると、両手にもウロコが張り付いている。
一つ一つピリピリとはがしていく。
人間になりたい人魚の気持ち。

せっかくのお刺身なのに
善は友達とお出かけだそうだ。
一番お刺身が好きなのは善なのに。
残念。
おとんと二人で食べましょう。
釣りバカおとんに感謝。

10月3日    おかん