#海とJAZZ

日本スポーツ協会・日本セ-リング連盟公認 セ-リングコーチ2
JAZZ SAX 吹き

TGFβによる疾病発症スパイラル

2014-02-01 10:55:00 | 医学・獣医学
遺伝子・遺伝子欠損・他などにより
生体のTh3(TGFβ)による抗腫瘍免疫の制御など免疫応答の抑制が起きている状態では、
本来のTh1・Th2による(衛生仮説を含む)インンタ-フェロン・Th2抑制剤などによる治療効果は大きく減衰させていることになる。

アトピ-治療では抗Th3剤の最初の使用で治癒(緩解)率・期間ともに大幅に改善された。
(49頭のうち97.8%が有効以上であった.)
http://jja.jsaweb.jp/am/view.php?pubdate=20090930&dir=2009a&number=09a_msyMS20-7
(イヌADの43頭を用いた.各Th剤ならびに経口サプリメントはスノードリーム,日産化学,インターフェロンハーブ研究所から供与された.また,方法は前演者川鍋に準じた.さらに健康診断で得られた健常人のヒト血漿86検体と重症アトピーの血漿TGFβについてヒトTGFβ ELISA kitを用いてそれぞれ測定した.)
http://jja.jsaweb.jp/am/view.php?pubdate=20090930&dir=2009a&number=09a_msyMS20-8

アトピ-などアレルギ-疾患ではTregが免疫の暴走を抑制してこれを抑えるという考え方もされてきた。
治療には免疫抑制系として、ステロイド・シクロスポリンなどが今も使用されているが、
これらで治療して慢性化しているケ-スのTh3(TGFβ)・血漿中TGFβは高値あり、ステロイドの強い抗炎症作用やステロイド・シクロスポリンなどによりTh2を強く抑制して症状を軽減しているのは見かけの症状軽減で病気の巣を養っている状態とも考えられる。

腫瘍ではTh3・血漿中TGFβ高値のものが消失することもあった。(ハモンド効果?)
腫瘍(癌など)では、腫瘍細胞自体のTGF-β産生による免疫応答の抑制がおこる。
TGFβそのものがTh3(TGFβ)産生をうながすので、より強いスパイラルに入ってしまう。

アトピ-・腫瘍などでTh3は高い値であり、血漿中のTGFβも高値である。
抗Th3剤によりTh3・血漿中TGFβとも抑制されることが判かる。
アトピ-では抗Th3剤のみでアウトグロ-するものも多い。
Th3の抑制ができても血漿中TGFβが高値である腫瘍(癌など)細胞自体のTGF-β産生が大きい場合は細胞本体に対する治療(温熱・放射線・外科など)を併用することが望ましい。