岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

碁盤を購入

名古屋の三輪碁盤店へ出向き、
囲碁セットを購入。
その店先で奥方と立ち話をした。

原木を5年寝かす。
それから碁盤の各寸法に切り、
線を引く。
定規で線を引くのではない。
刀に漆を塗って、引く。
およそ上のような話を聞き取った。

また、以下のような会話もした。
「奥さんは碁は何段ですか」
私が尋ねる。
「私は碁は打つなと言われました。
うちは今、三代目ですが、
おじいさんも、
主人も、
皆碁は打ちません。
息子は少々打ちますけれど」
「それはまたなぜ?」
「碁に夢中になって、
 仕事がおろそかになるといけないからです」
奥さんは、
そんな意味の事を言った。
「なるほど」

最近は、
碁盤がなぜかよく売れるという話も聞いた。
碁盤などなくても、
また、対戦相手がいなくても、
今は、
ネット上で十分楽しめる。
なのに、
なぜ碁盤が売れるのか。
確かに不思議だ。

自分は、
なぜ碁盤を買い求めたのか。
じっくり実際の碁盤上で
碁石をあちこち動かしながら考えてみたいからだ。

人はよく、「三手先を読め」と言う。
囲碁の世界に限らず、
日常世界全般においても
「三手先」を読むことは大切だ。
無論、
読んだ通りに物事が進展することは稀だ。
それでも、
「三手先」を自分なりに読んでおくことは必要だろう。
この世においては、
この試行錯誤の積み重ねこそが、
唯一かつ究極の方法であり、
いつかはどこかで良い果実を手に入れることになるだろう。

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