岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

成瀬巳喜雄の「めし」

5か月振りに1951年の「めし」を見る。

何とも言えず、素晴らしいシーンが、
ざっと勘定して、
4シーンある。

特に、秀逸なのは、
このシーン。

朝、
小学生が長屋の近くの階段を駆け上がり、
転ぶ。
続いて、サラリーマンも駆け上がる。
下で、奥さんが、
「あなた、お弁当!」と忘れ物を手渡す。

いや、この何でもないこの場面が、
実にいい。
そして、このシーンは、
繰り返される。
冒頭近くで見せた通りに
終盤近くで、
もう1回観客に繰り返し見せるのだ。
この繰り返しが、
憎いほどいい。

人生の単調な繰り返しの中に
もし幸福を見ることをできたら、
それは素晴らしい気付きにつながるに違いない。

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