音楽についても、
その他のことについても、
言える。
理解できる時、
感動できる時、
そういう時は、
まるで天からの贈り物のように訪れる。
ベートーベンの交響曲第9番、
素晴らしい。
ありがたいことに、
おいらでも、ようやく、
この年齢になって初めて、
感動できるようになった。
本当に、心にしみる。
なんという音楽だ。
今までなぜ感動できなかったのだろう。
しかし、
こういう崇高な音楽を愛好する者の中にも
犯罪者や異常な殺戮者が多々いるという。
あるいは、
犯罪者や異常な殺戮者でも
この音楽の魅力に対しては抗いがたいものを感じるのだろう。
ああ、
一瞬一瞬に消えていくはかない美。
追いかけても追いかけても、
つかまらない美。
せめて、ひととき酔いしれるしかない美。
ここに流れているのは、
夢幻のような、
めまいのような、
希望のような、
絶望のような、
空無のような、
そして、
それらの心模様を超越した
力強い歓喜のような〈時〉。
ありがとう、
ベートーベン。
https://www.youtube.com/watch?v=dt4j9iCm-Cc
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