ちょっと触っただけで、いつまでもヒリヒリチクチクするその物の名は「イラクサ」
馬も勿論食べず(ヤギは食べるらしい)我が家の敷地にもたっぷり生えている。
雑草として刈り取るときは長めのゴム手袋、厚手のパンツ、長靴は必須アイテム。
棘が痛いわけではなく、棘に含まれる刺激性化学物質のせいなのである。
でも若いイラクサはおひたしにすると美味しいと聞いたことがあるけれど、試したことはなかった。
そう、昨日までは。
昨日UncleBeeがその若いイラクサを採り、さっとゆでて胡麻和えを作ってくれた。
全くくせのない草って感じ。勿論棘もなくなっている。
北海道のイラクサはエゾイラクサ。
(エゾヤマザクラ、エゾリス、 エゾジカ、エゾモモンガ、エゾクロテン、エゾナキウサギ、エゾマツとなんにでもエゾが付く北海道)
西洋ではハーブとして重宝されているらしい。
貧血、アレルギー、美肌効果、etc.
エゾイラクサにはそんな効果があるかどうかは分からないけど、野草として食すればこれも立派な食材になるというわけ。
今日はUncleBeeはイラクサのソテーをお弁当に入れてくれた。
ベーコン、エノキをオイルで炒めイラクサを入れて炒めマヨネーズ、塩コショウで味付け。
多めに持って行き職場のスタッフに無理やり食べさせてみた。
「えー?全然癖もないし、トゲトゲも感じない。」
と、好評だったけどしばらくして私も含めみんな舌がピリピリするって。
昨日の胡麻和えは私だけ食べたけどそんなことなかった。
なんで?
昔読んだ「白鳥の王子」という童話があった。
11人の王子が魔女に白鳥にされてしまい、イラクサで作ったシャツを着せると魔法が解ける。
妹の姫が手を血だらけにしながら必死に編み、色々あって姫が魔女とされ死刑になりそうになる時何処からか飛んで来た11羽の白鳥。
イラクサのシャツを白鳥に投げかけると魔法が解け、本当の魔女が死刑になるというお話。
その頃はイラクサなんて知らなかったから、挿絵でしか見なかったけど
こちらに来て本物のイラクサを見たとき、あのお姫様本当に痛かったろうなと思った。
アイヌさんはイラクサの繊維で糸を作るそうな。