子供の時からの読書好きですが、近頃はあまり活字の小さい本とか、人間関係の込み入ったミステリーとか内容の難しい本は読めなくなりました。
肩のこらない本ばかり読んでいます。
じつは芥川賞をお取りになった柳美里さんの小説も読んでいないのです。ところが、ある新聞にしばらくの間東北の地震の随筆というか、暮らしぶりを書かれていて、その文章からお人柄が伝わりきて柳美里さんのことに興味を覚えるようになりました。
NHKのラジオ深夜便にて、ときどきお声を聴き柳美里さんが原発に近い町で、本屋さんを開いておられるのを知りました。
その落ち着いたお声や、話しぶりも好きで、今夜は柳美里さんだと知るとうれしくなります。
今回柳美里さんの小説を初めて読みました。
連作のようなそうでもないような感じの本です。猫を拾ったり育ててたり、その中で人々が立ち直っていく様子が描かれています。
あたたかい小説です。
特に最後のお話”ゲンゴロウとニーコのおうち”は奥さんががんで亡くなられるまでの様子がとても辛いことなのにさらっと描かれ、夫を喪った経験から心動かされました。
買わせて頂いたらいいのですが、本当にごめんなさい。図書館で借りた本です。
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