ウェネトさまの館

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旧朝香宮邸を読み解く A to Z(東京都庭園美術館)

2024年03月30日 21時11分28秒 | 展覧会・美術関連

お供のEが体調を崩し、今週は観たかった展覧会ひとつも行けなかったのでございます。しくしく
で、暫く前に観てツボじゃったのに、ブログ書きそびれていた展覧会をば。

東京都庭園美術館「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/240217-0512_a-to-z/
(写真撮影可)

これまでも何度も書いておるが、わたくしは旧朝香宮邸である本館が大好きなのでございます。

美術館開館40周年記念の本展は、旧朝香宮邸(1933年竣工)の建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソードなどを、アルファベットのAからZのキーワードで紐解くというもの。

各部屋ごとにアルファベット1文字、キーワードと解説が書かれたカードを集めながら回ると、1冊の素敵ガイドブックが完成いたします。

通常の展覧会とは違い、旧朝香宮邸の素の状態を観る事ができるのも嬉しいのじゃ。

ゲストアーティストとして、2人の現代作家の作品も観られまする。
伊藤公象は3点、須田悦弘は6点が、本館内や庭園に潜んでおるのじゃ。

嬉しい事に写真撮影OKじゃからの、本館は各部屋の展示風景だけ、会場マップ順にどんどん載せますぞ。
いつもは隠れているオリジナルの木の床や壁などは、ぜひ実際にいらっしゃってご覧なさいまし。

伊藤公象と須田悦弘の作品は、見つける楽しみもあるゆえ、それぞれ1点だけ載せようかの。

★本館
1【正面玄関】S:サチネ
かようなカードが置かれておるのじゃ。ここはSのカードで、表と裏をば。


 
2【大広間】U:空間のリズム
いつもは絨毯に覆われているオリジナルの木の床も公開されておりまする。


 
3【次室】P:香る噴水
大好きな《香水塔》は、アンリ・ラパンのデザイン。香水塔だけでなく隅々まで観ると・・・


 
4【第一応接室】T:テッコー
TEKKO(テッコー)は、壁紙メーカーのシリーズ名。


 
5【小客室】B:水のせせらぎ
アンリ・ラパンの大きな油彩画が壁面に貼られておるのじゃ。


 
6【大客室】Q:4人の作家
大好きな大客室。4人の作家とは、アンリ・ラパン、ルネ・ラリック、マックス・アングラン、レイモン・シュブの事じゃよ。


 
7【大食堂】E:食べられそうな
Eのカードは、イラスト違いで2種類ございます。


 
【喫煙室】
キーワードはありませぬが、1930年代頃の「朝香宮邸に集う人々」なる7分の記録映像が上映されておりまする。

ささ、お2階へまいるぞよ。
8【第一階段】K:花との暮らし


 
9【二階広間】A:アイーダとカルメン
こちらで、ご家族で音楽をお聴きになっていたそうな。


 
10【若宮寝室】O:一点ものの
Oのカードは5種類あり、いずれも素敵な照明器具のイラストじゃ。
1933年頃の若宮寝室のお写真。


 
11【合の間】J:日本の木、異国の木
この秘密基地めいた空間と照明器具もツボなのじゃ。


 
12【若宮居間】M:マントルピース
Mのカードは、異なるマントルピースの写真で3種類。


 
13【書庫】X:謎
この部屋にも謎があるのじゃ。ふふふ


 
14【書斎】R:回転する机
この書斎も大好き。室内装飾も家具一式のデザインもアンリ・ラパンによるもの。


 
15【殿下居間】I:噴水に憩う
壁紙もカーテンもラジエーターレジスターも噴水モチーフ。


 
16【ベランダ】Y:二人のための
殿下と妃殿下のお部屋からのみ行き来が可能なのじゃ。


 
17【第一浴室】H:空気の色
隅々までよ~く観ると・・・


 
18【妃殿下寝室】N:允子妃殿下
允子妃殿下が描きなさった絵も展示されておりまする。


 
19【殿下寝室】W:天然の文様
扉は、クスノキの玉杢を活かしておるのじゃ。


 
20【北の間】C:つめたい床
・伊藤公象《「土の壁-白い光景-」》陶土 2006年
伊藤作品は、庭園にも2点ございます。


 
21【妃殿下居間】Z:美学を纏う
Zのカードは、パリ滞在中のアール・デコファッションの妃殿下のお写真で2種類。


 
22【姫宮寝室】G:詩を飾る
造り付け収納の扉の窪みが、短冊や色紙を飾る為のものだったとは知らんかった。


 
23【姫宮居間】V:いくつものピンク
マントルピースの内側までピンク。

・須田悦弘《ユリ》木に彩色 2024年
須田作品はこの他にも5点、違うお部屋に潜んでいるので、ぜひお出かけしてお探しくだされ。


 
お次は、普段公開されておらぬ3階じゃ。


 
24【ウインターガーデン】D:愛着と目利き
植物を育てられるよう、水道の蛇口や排水口がございます。

排水口のデザインも場所ごとに違うのじゃ。


 
小さい階段で1階に下りまする。


 
25【小食堂】F:フランスと日本
小食堂は、アール・デコ様式ではなく和テイスト。


 
26【庭園】L:生きものたち
かつては様々な動物が飼われており、白孔雀は十数羽も日中放し飼いされておったとか。羨ましい話よのぅ。


 
★新館 ギャラリー1
「さいごにおさらい 朝香宮家の家づくり」
A to Z をおさらいする展示じゃよ。

会場はこんな感じ。


 
【STEP1:どんな家にしましょう?】


 
【STEP2:だれと家をつくりましょう?】
上から《コンクリート製の大食堂壁面レリーフ》《香水塔の模型》


 
《割れてしまったガラスレリーフ》


 
【STEP3:どんな空間にしましょう?】
《ちりばめられた美学》
右下の排水口カバーは、ウィンターガーデンにあったのと同じものじゃ。


 
《壁紙は、自分で選ぶ》
ザルブラ社の「テッコー」シリーズから、お部屋ごとに好みの色柄を選んだそうな。
右端に見えるのは、巻かれた状態で保管されていた壁紙。

わたくしの寝室は、妃殿下寝室と同じ、この壁紙にしてたもれ~(こらこら)


 
【STEP4:どんな家具を置きましょうか?】

左から《喫煙室の椅子》《大客室の椅子》


 
各部屋を観ながら集めた、AからZまでのカード。

表紙も入れて35枚のカードは、この台で穴を開けて綴じて、ガイドブックにできるのでございます。

穴を1個開けて金具で綴じても、2個開けてリボンで結んでも、穴は開けずに輪ゴムで纏めても良いのじゃよ。

不器用大王なお供のEは、穴開けに失敗する自信満々で、そのまま持ち帰ったのじゃった。

庭園美術館は数えきれぬほど来ておるが、とても興味深く楽しい展覧会でありました。
会期は5月12日まで。ご興味ある方はぜひ。

最後になってしもうたが、庭園美術館さま、開館40周年おめでとうござりまする~!