前回のブログの続きでございます。
金井一郎の個展の後は、新井画廊「たんざく展」と、アールグロリュー「そのつづき展」を観ましたのじゃ。
新井画廊 https://www.araigallery.co.jp/
アールグロリュー https://artglorieux.jp/exhibitions/2022/-714720.html
（写真撮影はどちらも許可を得ておりまする）
八犬堂主催、新井画廊とアールグロリューのコラボ企画展で、49名の作家が参加。
それぞれの作家が、たんざく作品とそのつづき作品を同じテーマで制作し、たんざく作品は新井画廊に、つづき作品はアールグロリューに展示するという楽しい企画。
わたくしは先に「たんざく展」を観たのじゃが、両方観ると「なるほど～！」と唸る作品が目白押しじゃった。
会場はこんな感じ。
・新井画廊
コラボのたんざく作品の他にも複数点出展している作家が多く、展示数も多いのじゃ。
・アールグロリュー
こちらはコラボ作品１点ずつの展示。
ギャラリーごとに書くと分かりづらいゆえ、作家ごとに13名だけ、作家名50音順で載せまする。
横に繋がる作品は写真を横に並べて載せたいのじゃが、パソコン音痴でやり方がわからぬゆえ、頭の中で繋げて下され。
縦に繋がる作品は、その順番で載せまする。
展示会場は作品名の前に、新井画廊は（新）、アールグロリューは（Ａ）と記載いたします。
★板垣夏樹
たんざく作品を左側にして横に並べると、ひとつの絵になるのじゃ。
親子が可愛く、風景も美しい。
（新）《Blue jungle（one more）》紙本彩色(紙に岩絵の具、水干絵具、銀箔) 36×7.2㎝
（Ａ）《Blue jungle》紙本彩色(紙に岩絵の具、水干絵具、銀箔) 36×36㎝
★井下彩乃
最初に新井画廊のたんざく作品から観たのじゃが、両方観て「そう来たか～！」と仰天。
縦に並べるのじゃよ。
（Ａ）《宴》アクリル絵具、スチレンボード、アルミテープ、モデリングペースト 26×36㎝
（新）《宴のつづき》アクリル絵具、スチレンボード、アルミテープ、モデリングペースト 7.2×36㎝
★江川史織
ネタばらしはいたしませぬが、オオミズアオの悲しい物語でございます（涙）
（Ａ）《森の舞台》和紙、岩絵具、箔 30×35㎝
（新）《stage》和紙、岩絵具、箔 7×35cm
★亀下渚
横に並べると、オオカミが向き合うひとつの作品に。
（新）《星霜のまなざし》オリジナル染色技法/絹100% 33×12cm
（Ａ）《星霜の煌めき》オリジナル染色技法/絹100% M4号
★杉野郁
立体と平面、どちらも細部まで緻密に再現されて美しく、たいそうお気に入り。
連れ帰りたい・・・
（新）《夜籠りを抜けて(立体) 》檜材、MDFなど 7.2×36×5.4㎝
（Ａ）《夜籠りを抜けて(平面)》ペン、色鉛筆、アクリルガッシュ、箔など 36×20.6㎝
★高津ゆい
たんざく作品を左側にして横に並べるのじゃ。鳳凰じゃったか～。
（新）《羽根図》アクリルガッシュ、金箔 36×7.2cm
（Ａ）《鳳凰図》アクリルガッシュ、金箔 50×36㎝
★高橋祐次
何と！パズルのようになっておったとは。
（新）《island》アクリル、砂 9×36cm
（Ａ）《旅人の航路》アクリル、砂 M10号
★田島惠美
たんざく作品を左側にして並べるのじゃ。
先にたんざく作品だけ観た時は全く想像つかんかったが、こうなったのか～。
（新）《悶々と積もる》ダーマトグラフ、アクリル絵具、顔料 31.8×6.4cm
（Ａ）《悶々と積もる》ダーマトグラフ、アクリル絵具、顔料 F6号
★寺野葉
楽しい盆踊りじゃ。たんざく作品の底面にも注目。
（Ａ）《盆踊り》高知麻紙、岩絵具 F3号
（新）《百鬼夜行》高知麻紙、岩絵具 36×7.2cm
★中島淳志
たんざく作品を左側にして並べると、カプリ島の１枚の絵になりまする。
（新）《カプリ島》水墨画、墨、老灰紙 36×7.2cm
（Ａ）《カプリ島》水墨画、墨、老灰紙 36×27㎝
★中村勇太
たんざく作品を左側にして並べるのじゃ。タイトルも繋がっていて、あたまがまさかの犬じゃった。
（新）《つのだせやりだせ》和紙に墨、顔料、雲母、岩絵具 45.5×15.8cm
（Ａ）《あたまだせ》和紙に墨、顔料、雲母、岩絵具 M8号
★柳田真理
大胆にお顔を切った構図。たんざく作品を左にして並べると、ひとりの女性に。
（新）《築き上げる》日本画 36×7.2㎝
（Ａ）《突き上げる》日本画 36×25㎝
★渡邊綾乃
最初にたんざく作品を観て「これは何ぞ？」と思うたら、つづき作品を観て笑いがこみ上げるのじゃった。
縦に並べてひとつの作品になるのじゃよ。
（Ａ）《typewriter -wrong letter-》油彩、キャンバス S10号
（新）《typewriter -missing letter-》油彩、キャンバス 11×53㎝
ほんの一部しか載せられんかったが、他にも素敵な作品色々あり、それぞれの作家のアイデアも楽しく、観ごたえござりました。
新井画廊の「たんざく展」は毎年観ておるが、アールグロリュー「そのつづき展」は今回初めての開催ですと。
これはぜひ毎年開催して頂きたいものよのぅ。
会期は、新井画廊は７月23日まで、アールグロリューは７月20日まで。
２カ所はとても近いので、ご興味ある方はぜひ両方ご覧なさいまし。