毒子に向かって嫌いと言ってしまった。生まれて初めて言ってしまった。言葉のあやではなく本心だと、毒子は気付いただろうか。逆切れして怒ってくるだろう。しばらく私を無視してくるだろう。それとも傷ついているだろうか。一年の終わりに、嫌な気分だ。ずっと言えなかった気持ちが噴き出てしまった。それなのにスッキリするどころか、とても嫌な気分だ。おそらく、大変面倒なことになるだろう。憂うつだ。