TVなどで報道される天文現象って、彗星にしろ流星群にしろ、火星の大接近にせよ、殆ど全て「なーんだこれ、しょうもな」ばかりですよね。シンガポールのマーライオン像、デンマークの人魚姫像、ベルギーの小便小僧 なのか、札幌市時計台、はりまや橋、オランダ坂 なのか、それらと同様の印象でした。少なくとも私はそう感じていました。期待が大きいだけにいつも肩透かし。
天体望遠鏡、購入するまで沢山の夢で一杯。梱包をほどくときが一番幸せな瞬間です。でも・・・・
実際に持ち出して星空に向けると、月、惑星、連星、星団、星雲など、一通り見ると、「なーんだ、こんなものかいな」となってしまうのです。
そのあとは、未体験者にそれを見せて自慢するくらいしかあまり役に立たないのですよね。
私が暮らしていた京都では、大文字焼きの夜に、忙しく働いておられる関係者の方たちを見る楽しみもありましたけれど。これは邪道ですよね。
天体望遠鏡って、基本的に大きくて重い(当然価格も高い)方が性能が高いです。持ち運びできる程度の望遠鏡で見える対象物ってたかが知れているのです。数メート以上の巨大望遠鏡や宇宙望遠鏡ですが、普通サイズの望遠鏡では全くもってそんな画像は得られません。100万円の望遠鏡でも歯牙にも掛からないレベルです。特に目視ではね。
そして、報道される天文現象って、彗星にしろ流星群にしろ、火星の大接近にせよ、カナダのオーロラにしても実際に見てみると、殆ど全て「なーんだこんなものかいな」ですよね。
天文好きの少年だった私、現在70歳。
これまでに経験して感動した天文現象を考えてみました。順序は別にしてNo1,No2はすぐに思い浮かびました。しかし、それ以下がなかなか思い浮かびませんでした。
あえて言えばこれかなぁというのが2つ、一つは部分日食。もう一つが皆既月食です。どっちが感動した?比較すると皆既月食ですかねぇ。皆既月食も部分日食も何度も経験していますが、小学校5年の時、初めて望遠鏡を通してみた皆既月食、結構ワクワクしたので、これをNo3としました。
皆既日食、まだ見たことありません。遭遇したらNo3になること間違いないとは思います。逆に言うと、私の中でNo1とNo2は皆既日食尾も大きく凌ぐ別格のものなのです。
皆既日食は満月の夜に起こります。皆既日食は新月の昼に起こります。



皆既月食、満月がどんどん浸食され、半月になり妙な形の三日月になって、やがて赤暗い月が取り残される。 そして1時間ほど経ってから、その逆にだんだん月の明るい部分が太っていく。


月食の満ち欠けする明暗の際を望遠鏡で見ると、境界ぼんやりしていて、その色も青く見えたり緑に見えたり、何とも微妙なのですよ。これ、結構面白いです。

私が70.8年生きてきて、感動した天文現象、No.4は部分日食、そしてNo.3は小学校5年の時に体験した皆既月食でした。
皆既月食は皆既日食と違って、年に一回程度は見られることが多いです。
今年は3月14日と9月8日 に起こります。3月14日のものは東日本で月の出の時に見られるだけですが、9月8日には、日本全国で見ることが出来るそうです。
肉眼でも十分に楽しめますし、双眼鏡でもあれば、欠け際の不安定さや色の変化を楽しむこともできるでしょう。
私が体験したダントツに凄かった天文現象No1、No2、は明日以降のお楽しみ!!
Andy Williams & Peggy Lee - Fly Me to the Moon, My Blue Heaven